工場屋外に吸水ポンプ用防音カバーを設置~騒音測定にて暗騒音と比較検討
こんにちは、製造部岩崎です。
先日よりWBCが開幕しました。大谷や佐々木はもちろん、メジャーリーグより招集された日系人、ヌートバー選手の活躍がここまで目立っています。特に韓国戦で見せたダイビングキャッチには、思わず声が出てしまいました。今週木曜日から再び戦いの続きが始まりますので、優勝目指して頑張って貰いたいと思います。
さて、本日の記事では「屋外ポンプ用防音カバー」の製作事例を紹介したいと思います。
工場の屋外用吸水ポンプの騒音対策
今回防音対象となったのは工場の屋外に設置する吸水ポンプです。工場の周囲が住宅街になっているため敷地境界における騒音規制にかからないように、また、古いポンプを新しいポンプと入れ替えるにあたり、防音対策をしたいとのご相談でした。
既存のポンプも、簡易的な防音材で囲いはしてありましたが、規制値の順守には少し心もとない素材、性能でしたので、薄型軽量かつ防音効果の高い弊社の製品を導入して頂きました。
防音カバー仕様
仕様は以下のようになります。
- 約1000×500×500mmの5面体防音カバー
- パネルには幅広い周波数に対応する「一人静タイプA」を使用
- 配管用に2箇所に切り欠き
- ドライバーにて組立分解できるキット化仕様
設置はほぼ一人で行い、搬入込みでおよそ1時間~1時間半と、短い時間での対応となりました。あらかじめパネルにインサートを付けてあるため、時間をかけずに施工が可能です。架台となる基礎が非常に狭くパネルが乗る箇所があまりない状態でしたが、地面までパネルを伸ばすことで安定化が可能となりました。
熱籠りの懸念から、開口部の処理はいたしませんでしたが(熱を排気するため)、遮音シートで塞ぐことで、より密閉度の高い遮音も可能です。
騒音測定も同時に対応
今回は防音カバーの設置だけでなく、防音カバーの有無による騒音測定も同時に行いました。暗騒音が62dBの環境に対し、騒音源稼働+パネル設置の状態で64~65dBとなり、ポンプを稼働しても、ほぼ暗騒音と同じくらいの数値となりました。これが直近の話ですので、敷地境界で音を聞いたときには「ほぼ何も聞こえない」という状況を作り出すことができました。
静科では防音パネルの生産や施工だけでなく、防音対策前後の騒音測定や、簡易的な報告書の提出も行っております。音という分野は目に見えないうえに、個人の主観に左右される傾向がありますので、測定器を使った分析は、効果の説得力を得るために必要不可欠となります。是非ご活用頂ければと思います。