破砕機の騒音対策~仮設が可能なキャスター付きの4面体防音パーテーションを製作
皆さんこんにちは。製造部の花田です。最近暖かくなってきましたね。近所でも梅の花が咲いていて、春の訪れを感じました。花粉もすごいので良いことばかりではないですが、過ごしやすい気温になってくれたのはうれしい限りです。
さて、本日ご紹介するのは「破砕機用防音パーテーション」です。破砕機の騒音でお悩みの方がいましたら是非一度お読みください。
今回ご相談下さったのは、とある金属加工会社の方でした。破砕機からの騒音がひどい為、社内の環境改善をしようと今回ご相談くださいました。通常であれば現場にお伺いして採寸をするのですが、今回はご都合が合わなかったため、メールと電話のやり取りのみで設計を行いました。
今回頂いたご要望として、以下の物を頂きました。
- 仮設で取り付けたい
- 場所が限られているため板厚が薄いものが良い
キャスター付きパネルを使用して仮設で防音
まずは、仮設で取り付けたいというご要望についてですが、今回はキャスター付きで簡単に移動ができる仕様でご提案しました。今回対策する機械は壁際に設置されているとのことでしたので、正面・両側面・天面を覆う4面体で設計致しました。そのうち正面・両側面の下部にキャスターを2個ずつ、計6個取り付けております。
キャスターを取り付けるにあたってお客様が心配されていたのが、キャスターの隙間からの音漏れです。たしかにこのままでは音漏れしてしまいますので、今回は遮音シートを着脱できる仕様をご提案させていただきました。下の画像が遮音シートを取り付けたものになります。
また、今回は安全面にも考慮してストッパー付きのキャスターを取り付けております。最上部の写真が全体的な画像となります。
場所と音の視点からパネルを選定
次に場所が限られているという点についてですが、今回は薄型軽量である「一人静タイプA」をご提案いたしました。しかし、パネルの種類を選定する際に注意しなければならないのは機械の周波数です。弊社から工場内の防音でご紹介しているのは主に、「一人静タイプA」と「一人静タイプL」になります。
機械からの音が低周波だった場合、より効果的な「一人静タイプL」をご紹介していますが、今回お客様に確認したところ、金属がぶつかる高い音とのことでした。高い音であれば「一人静タイプA」で十分な効果を得られますので、「一人静タイプA」を選定致しました。
弊社の製品は様々なご要望にお応えできます。他社様で断られてしまったご相談でも是非一度弊社にお問い合わせください。