クリーンルーム内試験機の低周波騒音対策~発塵抑制&意匠性に特化した防音ボックスを製作
みなさんこんにちは。製造部の花田です。先日久しぶりに地元の友人から連絡があり、横浜に遊びに来るからご飯に行こうとのことでした。学生時代は毎日の様につるんでたのですが、卒業後は連絡を取っていなかったので少し楽しみです。
さて、本日ご紹介しますのは「クリーンルーム内試験機用防音ボックス」です。クリーンルームでの防音をご検討の方は是非一度お読みください。
粉塵を抑え低周波に対応した『一人静タイプL』を採用
今回ご相談下さったのは、とある製薬会社の方でした。試験機の騒音がひどく、環境改善のために対策をしたいとのことでした。しかし、騒音対策をするにあたって難点がございました。「クリーンルームで使用する」ことと、「音が低周波」ということです。
まずはクリーンルームで使用する件についてですが、騒音対策で設備を入れる際に問題視されるのが、粉塵の発生です。一般的な防音材であるグラスウール等は、粉塵が発生しやすい特性を持っており、クリーンルーム内で使うと問題となってしまいます。
弊社の製品は、全体がアルミで覆われており、粉塵が発生しづらい仕様となっています。音を吸収するために、吸音面には微小の穴が空いていますが、中に入っている発泡樹脂の粉塵よりも微小ですので、粉塵が出にくくなっています。
次に音が低周波という点です。防音材にはそれぞれ効果的な周波数があるのですが、ほとんどの防音材の効果的な周波数は、人の話し声程の高い音です。今回の騒音源となっている機械は低い音を発しており、一般的な防音材だと対策が難しい状況ですが、弊社の『一人静タイプL』であれば解決できます。弊社の主力製品『一人静タイプA』より厚さを増して、石膏を加えて重量を上げておりますので、遮音性能が高く、低い音の防音にも効果的です。
塗装により意匠性を高めた仕様
以上の理由から、今回は、低音に特化したアルミ製品の『一人静タイプL』用いた防音ボックスを製作致しました。最上部の写真が実際に作製した製品となっています。今回は、意匠性についてのご相談もあり、塗装を全体的に施した仕様となっています。製作期間はかかってしまいますが、協力会社さんに焼付塗装・鈑金の製作をして頂き、意匠性の高いボックスが仕上がりました。
弊社の製品は様々なご要望にお応えできます。何か騒音でお悩みの方がいましたら是非一度弊社にお問い合わせください。