【第4種区域内】粉砕機の騒音対策~意匠性と部材投入部の防音性を高めた防音カバーを製作
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
自分の今住んでいる賃貸が部屋の大きさは問題ないのですが、収納が少なくて困っていたので、壁面収納を導入してみました。収納スペースが増えてとても満足しているのですが、スペースが増えたことで色々な収納器具を使いたいアイデアが出てきて、新たな問題が発生してしまいました。収納するために物が増えすぎないように頑張りたいと思います。
余談はここまでにして。今回は「粉砕機用防音カバー」をご紹介したいと思います。
第4区域における粉砕機の騒音対策を導入前に対応
今回ご相談を頂いた内容は、粉砕機を新たに導入するに辺り、導入地域が騒音規制法にて第4種区域と指定されているということで、事前に防音対策を施したいと、弊社にお問い合わせを頂きました。(第4種区域騒音値許容限度…昼間65~70dB、朝・夕60~70dB、夜間55~65dB)
製作に辺り事前に現場の方にお伺いし、寸法測定を行いました。現場調査からパネル設置面に不陸があること、また電源配管が上部にあることがわかりましたので、配管用の開口と不陸対策をどのように行うか事前にお客様にご提案をいたしました。
また打ち合わせを進めていく中で、粉砕機周りで部分的に点検を行う為、メンテナンス性を良くしたいとのご要望がございましたので、メンテナンスを行う箇所に取り外し可能なパネル加工を行いました。
本案件では、作業スペースをできる限り残したいとお客様のご要望がありましたので、遮音性能を「一人静 タイプA」より高めつつ薄型タイプの「一人静 タイプ薄型L」を用いて、5面体の防音カバーを製作致しました。
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仕様①:不陸対策のスペーサーを巾木にて目隠し
本案件の特徴的な仕様の1つは、不陸対策にて使用したスペーサーがそのままの状態だと見えてしまい、見栄えが悪くなる為、巾木をパネル下部に取り付けることで、スペーサーを隠しつつ、不陸対策にて出来てしまった隙間を塞ぎました。
仕様②:部材投入口上部に扉を設けることで防音性能向上
2つ目の特徴的な仕様は、粉砕機の部材投入口部分を開口ではなく、扉仕様とすることでより防音性能が高い仕様となっております。扉の蝶番がトルク蝶番となってますので、扉を開けた際に全て開ける必要がない仕様となっております。
少人数で弊社による施工可能
上記の弊社よりご提案させて頂いた仕様でお客様に納得をして頂きましたので、製作を進めていきました。今回の防音カバーは弊社にて設置を行いました。製作を行った防音パネルを立てて設置し、既存床コンクリートにアンカー固定を行い設置する形となりました。
防音カバーの仕様・施工内容
- 全体サイズ:幅2.mx奥行き3mx高さ2.5m
- 製作期間:2週間
- 施工期間:1.5日
- 施工人数:3人
今回は「粉砕機用防音カバー」をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください。