工場内の煙突の騒音対策＠兵庫県～既存のサイレンサーの内側へ防音パネルを設置し近隣からの苦情を解決
こんにちは、ソリューション事業部のHです。
今週は寒い日が続きましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は今週現場確認に伊勢崎へ行ったのですが、早朝ということもあり、掲示板の表示ではマイナス2度となっていました。また、高速道路では雪と思われる塊がところどころにあり、冬も本気を出してきたなと感じる、今日この頃です。
さて、今回は兵庫県にある、某生産工場の騒音対策です。
煙突からの排気騒音の対策
煙突から発生する排気音が原因で、近隣住民より苦情が来ているとお問合せをいただきました。煙突には既存のサイレンサーが付いておりましたが、そのサイレンサーは金属製となっていることから、音を反響させてしまい、防音には向かない物でした。ですが、煙突の仕様上、金属製のサイレンサーを取り外しての運転は難しく、金属製サイレンサーその物を加工して防音仕様に出来ないか？というご相談でした。普段は既存への取付ではなく、防音パネルその物がサイレンサーとなる仕様が多かったですので少々戸惑いましたが、お客様の悩みを何とかしたいという一心で本案件を製造部に相談し、引き受けさせていただく事となりました。
既存のサイレンサーを加工
既存サイレンサーは下記画像のように排気の兼ね合いで真っ黒になっており、まずはサンディングが必要でした。
普段は行わない慣れない作業ではございましたが、複数人で行い、なんとか綺麗にすることが出来ました。
綺麗にした後、防音パネルを指定寸法にカットし、取り付けを行いました。今回は高周波騒音が主な騒音源となっておりましたので、「一人静タイプA」を選定しております。パネル取り付け後は内部の有効寸法が狭まりますので、予めどのくらいの内寸が必要かを知っておく事も大切です。
防音パネルは下記のように綺麗に取り付けることが出来ました。油分がしっかりと取れていないと取り付けにくく少々苦戦しましたが、完成です。
防音サイレンサーの類似事例～飲食店のダクトに設置
上記では既存のサイレンサーを防音仕様にした事例をご紹介しましたが、新規に消音サイレンサーを製作し施工する場合もございます。こちらは飲食店のダクト騒音用消音サイレンサーです。
飲食店の調理場には必ずダクトがございますが、そこからの騒音が原因で、近隣住民のからクレームが来ておりました。上記のように新規で消音サイレンサーを製作し、設置することで10dB以上の低減となりました。
いかがでしたでしょうか。今回は消音サイレンサーの事例紹介でした。弊社では現場環境に応じた加工や防音カバー等のOEM製作等も承っております。気になる方がいらっしゃいましたら、まずはお問い合わせください。
