オフィス内の3Dプリンターの騒音対策@東京都~騒音測定と貸出しパネルの効果テストで最適な仕様をご提案
こんにちは、ソリューション事業部のHです。
最近は寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。私は先日電気毛布を購入しましたが、出力パワーが強すぎて朝起きると汗をたくさんかいてしまう為、2日で使用を断念しました。初めて買う製品はレビューをしっかり確認してから買うべきですね。大変勉強になりました。
さて、今回は3Dプリンターの騒音対策です。最近は3Dプリンターを新事業として導入する企業も多く、問合せも急上昇している案件の一つです。
対策までの流れをご紹介
今回は、東京都にとあるオフィスからのご相談でした。オープンオフィスに1台3Dプリンターを設置しているのですが、稼動音がうるさいため、何とかしてほしいとのことでした。稼働音は低周波騒音を発しており、仕事に集中できないといった声や、耳がおかしくなるという声も出てしまったそうです。
まず、弊社にて行ったのは、騒音測定です。騒音測定を行うことで、現状の騒音の把握が出来ます。騒音の把握をすることで対策すべき音の周波数帯や、どの程度騒音を落とせば不快で無くなるかを確認できますので、対策検討の前に測定が必要です。
次に対策検討です。ここでは防音カバーの形状や実際に使用する防音パネルの種類を選定し、お客様へご説明します。特に重要な項目としては、メンテナンス扉の大きさや場所、窓が必要な場合は窓の大きさです。メンテナンス用の扉はどこに有っても良い訳ではなく、使い勝手の良い場所に設定する必要がございますが、使い勝手に関しましてはお客様にしか分からない為、お客様との入念なやり取りが必要です。窓に関しましては、窓の材質にもよるのですが、基本的には遮音性能が低いことが多いです。その為、窓の大きさを大きくしすぎますと、防音性能が低下してしまいますのでお客様のご要望レベルに合わせての設計が必要です。
こちらは任意となりますが、今回は貸出パネルを用いて製品導入前に効果をテスト致しました(貸出パネルは通常有償対応となり、案件や形状によってはお試しいただけません)。予めどの程度の効果となるかを実感して頂けるので効果が心配な場合は是非ご活用下さい。
放熱仕様のタイプDについて
3Dプリンターの中には熱を発してしまう物もあり、場合によっては「一人静タイプD」を選定するケースがございます。これまでも何回かタイプDについては取り上げておりますが、改めて放熱仕様についてご紹介させていただきます。
本来、防音パネルはグラスウールやウレタンを使用するため、断熱性能が非常に高いですので、熱が籠もってしまい故障の原因となります。「一人静タイプD」は放熱作用があるため、内側の熱を外へ逃がし、熱籠もりを低減してくれます。断熱仕様の「一人静タイプA」と比べても最大で20度程度の差がございます。下記表をご参考下さいませ。
いかがでしたでしょうか。今回は3Dプリンター稼働音の騒音対策事例をご紹介させていただきました。弊社ではOEMでの防音ボックスや室外機・チラー等の騒音対策も行っております。騒音のお悩みがある方はご気軽にご連絡下さい。