研究所向け動物飼育用防音室を製作
こんにちは、製造部岩崎です。
最近様々なモノの値上げが続いておりますが、先日は会社近くの自販機の紅茶が100円から130円に値上げされておりました。いつも購入していたものなので、いきなりの30%値上げには正直びっくりしてしまいました。他にもスーパーの冷凍食品のセールがなくなったり、飲食店でも続々と値上がりが続いており気が滅入ってしまいます。
さて、本日の記事では研究所の方よりご依頼頂いた生物実験用の防音室をご紹介したいと思います。
研究所内での動物飼育用の防音室
こちらは研究所様からのご依頼で、動物飼育用のケージを囲うための防音室となります。具体的な動物については事情があり明記できませんが、鳴き声を軽減するための対策としてご相談頂きました。
過去には大学のマウス実験用に導入して頂いた実績もあります。
密室内部で実験を行う場合、遮音性能しかない素材を壁面に選定すると音が反響してしまい、実験結果に大きな支障が発生します。一人静パネルを使用することで遮音性能だけでなく吸音性能が高まり、箱内は疑似的な無響状態となり音の反響による悪影響を防ぐことができます。今回のように生体を用いた実験の際には、音のような外的要因による作用を防ぐことは結果に関わってきます。
防音室の仕様
防音室の仕様は以下のようになります。
- 「一人静タイプA」を使用した5面体防音室
- 外寸:幅1m×奥行1m×高さ2m程
- 正面に全面方開き扉(マグネット固定)
- 内部確認用のアクリル窓
- 吸気、排気用にファン
約2時間で搬入、設置まで完了
今回は防音室を製作するだけでなく、現場へ設置にも伺いました。
防音室は一度バラした状態で搬入(1時間ほどで完了)し、その後研究室内にてドライバーとビスで組立て(1時間程度)を行うことで約2時間ほどで設置まで完了となりました。
パネルは1枚あたり約16kgなので、設置は手作業で可能です。弊社の方で設置することも可能ですが、設置費節約のためお客様ご自身で組立できるような仕様にすることも可能です。
最近は工場や機械音だけでなく、学校や研究機関での防音製品のご利用も増えてきています。研究や実験が用途となる場合、環境や条件(設置場所など)を変えることも想定されます。弊社の防音ボックス・防音室は組立・分解がドライバー1本ででき、移動も比較的簡単にできますので、防音性能もさることながら、便利さを求めるお客様にも安心して使用して頂くことができます。
ありがたいことに今回納品させて頂いた研究所様の方には高評価を頂き、リピートの注文を頂くことができました。
防音に関してご不明な点がございましたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。