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株式会社静科

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    2015-07-28

    防音材の吸音効果測定~垂直入射測定で吸音効果を確認

    防音材といわれるものは、重さ(比重)による遮音材、柔軟性や硬度による制振材、多孔質により音を熱エネルギーに変換する吸音材に分けることができます。弊社製品は主に遮音材と吸音材を一体化させ、薄型軽量化を目指しております。

    単一の素材よりは複数の材料を組み合わせた方が吸音の効果が高くなります。また、同じ素材の組み合わせでも比重を変えたり、構成の順番を変える事でも吸音効果は変化します。さて、その吸音効果の確認ですが、弊社では2段階で効果を確認しております。第一段階は、様々な試作をつくり、「垂直入射」という方法で吸音効果を測ります。これは、一定の円形の筒に吸音材を設置し、音の垂直に当て反響の度合いを見ながら吸音効果を確認していきます。垂直入射測定は小さい素材から測ることができるので、様々な組み合わせに挑戦することができます。

    弊社では、試作のみならず、現在販売している商品も随時抜き取りチャックをして吸音効果を測るようにしております。つくっているだけでは吸音効果は分かりませんので、随時のチェックにより一定の品質を維持しております。今回も一部製品のチェックを行いましたが、前回測定した時とほぼ同じ波形を確認いたしました。自信を持って皆様にご案内させていただきます。

    さて、この測定は小さい素材のみですので、実際の現場では効果が変わる可能性もあります。そこで第二段階ですが・・・、こちらは次回に続きます。

    垂直入射の機械に試作品を詰め込み中

    垂直入射の機械に試作品を詰め込み中

    様々な組み合わせをし、最適な吸音効果を確認

    様々な組み合わせをし、最適な吸音効果を確認