精密機器メーカー様向けに中型の防音室を製作~改良を繰り返すことでより良い防音室をご提供
こんにちは、製造部岩﨑です。
台風が2週連続で週末に来るようで、せっかくの休日ですが今週も室内に引きこもることになりそうです。気温もだいぶ低下してきたいるので、体調管理には気を付けて過ごしたいですね。掛け布団の出番も近そうです。
さて、本日の記事では精密機器メーカー様向けに製作した「中型の5面体防音室」をご紹介いたします。
精密機器メーカー様向けに中型防音室を製作
今回のご紹介させて頂くのは、過去に何度か防音室を購入頂いている精密機器メーカー様向けに製作した中型の防音室になります。
既に何度も購入頂いているお客様ですが、毎度仕様に微修正を加える事で、より良い製品ができるように尽力させて頂いております。
部屋のおおまかな仕様は、以下のようになります。
- 一人静タイプLを使った1.5m×1.5m×2mの5面体防音室
- 観音扉を3箇所に設置
- 背面と側面に取り外し可能なパネルを7箇所設置
- 天板は4分割で、スライドすることで脱着可能
- シロッコファン+ダクトで吸排気ができる仕様
背面には縦に3枚取り外し可能パネルが連なっておりますが、今回はそれぞれが独立して脱着ができるよう、分割仕切りを中段に構える仕様に改良いたしました。
組み立てにはクレーンなどの大きな機械も必要なく、脚立とドライバーのみを使って2人で1~2時間程での設置が可能となっております。
防音効果の高さと柔軟な加工性によるリピーターの獲得
防音室の中に入るとパネルの吸音性能を肌で体験することができます。私自身何度も経験しているはずにも関わらず、防音室内に入った瞬間に音の響きが別世界(半無響空間)になる感覚はいまだに驚きを覚えてしまいます。初めて体験するお客様であれば、なおさら感じ方が強くなると思います。
また、本案件は過去の注文から現在まで修正を加えながら、お客様の要望に応える形でより良い防音室になるように、修正して製作が行われています。例えば、天板は当初枠材に組み込んで外しにくい仕様でしたが、前回でスライド型に修正、今回はさらに4分割することで、より手軽に脱着ができる仕様に進化しました。
確かな防音性能とオーダーメイドであるが故の修正の利きやすさが、リピーターの獲得に繋がっていると感じております。
特にお客様の「こうしたい」という希望は、可能な限り実現できるように取り組んでおり、それが原動力となって、新しい工法や技術が生まれる事もございます。今後はそこで得られたものをなるべく多くのお客様に還元できるよう、製造技術部の一員として頑張りたいと思います。
引き続き、お客様の『ご要望』という名の製作にまつわるヒントをお待ちしております。