医療施設のチラー用防音壁を制作~低音特化パネル『一人静タイプL』で低周波騒音に対応
皆さんこんにちは。製造部の花田です。最近暑い日が続きますね。私は駅から自転車に乗って通勤しているのですが、会社に着くころには汗でべとべとになってしまっています。水分補給は十分しよう思います。皆様もお気をつけください。
さて、本日ご紹介しますのは「チラー用防音壁」です。チラーの騒音でお悩みの方がいましたら是非一度お読みください。
低音特化パネルで騒音対策
今回ご相談下さったのは、とある医療施設の方でした。敷地内にあるチラーの騒音により、近隣の方から苦情が入ったため今回対策に乗り出したそうです。しかし、チラーの騒音対策をするには問題点がございました。
それは、「チラーからの発生音が低い音」ということです。防音材には得意な音の高さがございます。例えば、一般的な防音材であるグラスウール等は高・中音域の人の声くらいの高さの音が一番防音効果があります。
今回の騒音源であるチラーの発生音は低い音なのですが、低い音に対応できる防音材は非常に少なくなっています。そのため、低い音を防音することは一般的に難しいと言われています。そこで弊社の製品が活躍いたします。
弊社の製品に「一人静タイプL」という物がございます。こちらの製品は弊社の代表製品である一人静タイプAの厚さを増し、さらに石膏ボードを組み込んだ製品となっています。厚さが増すことで低い音をより吸収しやすくなり、重量が増すことで遮音性が向上しています。
遮音性というのは、音を遮断する能力をいうのですが、これが高いと防音材から透過する音が少なくなります。低い音は高い音と比べてエネルギーが強く、防音材から透過しやすくなっていますので、遮音性が大事になってきます。
一人静タイプAと比べて厚さが増してしまうため、狭い場所への設置は難しいですが、より低い音への対応ができるようになっています。今回の様な低い音を発生する機械の騒音対策には、一人静タイプLをご紹介させて頂いています。
最上部の写真が実際に作製した防音壁になります。今回はお客様よりパネル上部からの音漏れが気になるとのご意見を頂きましたので、パネルが斜めに取り付けられるように加工を致しました。これにより上からの音漏れを対策できます。
弊社の製品は様々な音や状況に対応することが可能となっています。屋外でも使用することができますので、チラーからの騒音以外でも何か騒音でお悩みの方がいましたら、是非一度弊社にお問い合わせください。