金属加工音の騒音対策~工場内に防音ブースを設置し作業環境を改善
こんにちは製造部岩崎です。
先日久しぶりに家系ラーメンの直径店である厚木家に行きました。暑い中汗を垂らしながら食べるラーメンはそれはそれで美味しかったのですが、家系特有のパンチのある脂っぽさに、お腹をやられてしまいました。年のせいにはしたくないので、最近あっさり系に手を出すことが増えてきことには目を瞑りたいと思います。
さて、本日は過去に納品させて頂いた「金属加工用の防音ブース」をご紹介いたします。
工場内の金属加工騒音
こちらの防音ブースは、金属加工を行う工場様向けに納品したものになります。
切断機やサンダーで金属を加工する際に出る「キーン」という摩擦音が、他の作業者様に悪影響を及ぼしていたために対策のご相談を受けました。
高周波(高い音)が出ていることもあり、対策として一人静タイプAを使った防音ブースをご提案させて頂きました。こちらのパネルは不燃認定を取得しておりますので、サンダーから出る火花が触れても問題ない仕様になっております。
2m×2mの防音ブースにて対策
いかに作業上の効率を落とさずに防音対策を行うかが本案件のポイントとなりました。
通常、騒音源は完全に囲ってしまうことが消音の近道ではありますが、防音ドアなどを付けて出入りする方法は作業効率面で難しいとのご意見を頂いておりました。
そういったこともあり、今回は片面開放の4面体にてブースにて対策することとなりました。
設置はとても簡単で、パネル同士を専用の連結材とビス留めしていくだけです。パネルの重量は16kg程度と1人で持つことができる重さです。これくらいのサイズであれば10~20分あれば組立が可能となります。
防音効果について
社内測定にはなりますが、こちらのブースの設置前後で13~17dBの騒音低減となりました。
片面が開放していることもあり多少音が抜けることはありますが、一人静シリーズの吸音性能により回り込み音もかなり低減することができます。特に高い音は低い音と異なり、回り込み音による影響が少ないので比較的対策しやすい部類の音になります。
このような作業環境の改善は短期的に見ると工場の利益につながる訳ではないので後回しにされがちですが、働く環境が良くなる⇒働き手の効率が上がり人材も集まる⇒生産性の向上と、長い目で見たときには確実なメリットとなります。
この機会に、音の観点から作業環境改善をご検討されてみてはいかがでしょうか。どのような些細なお悩みでも結構です。お電話やお問い合わせフォームによりご連絡お待ちしております。