撮影収録スタジオの反響音対策@東京都~測定から対策まで一貫対応
こんにちは、ソリューション事業部のHです。
最近は一気に暖かくなって半袖で過ごしている方も多いのではないでしょうか。私の家ではシャワーの温度が42度から41度に変更されており、少しずつ季節の変化を感じている今日この頃です。
さて、今回は東京都にある某撮影収録スタジオの反響音対策のご紹介です。
残響音の音響測定から対応
今回ご相談をいただいた内容は、撮影スタジオ内の反響音についてでした。主にテレビのちょっとしたコーナーや規格、CMなどで使用しているスタジオだったのですが、撮影中マイクにノイズが走ってしまったり、多少の雑音が響いてしまい収録に影響が出るとのことで、それを何とかしたいというのがお客様のご相談内容でした。
このようなご相談内容に対し、弊社ではまず残響音測定を行いました。残響音測定とは、その名の通り、部屋に残る音の響きを測定する内容となりますが、測定することで現状の残響音レベルがはっきりとし、どのくらいの対策を行えば反響の少ない空間になるかを明確にすることが可能です。更に、環境計量士という国家資格を持った者が測定し、報告書作成させていただきますので、外部への提出が必要な場合には、効力の強い資料としても有効です。
壁面と天面へグラスウールパネルの取付
残響音測定を行いますと、かなり酷く音が反響していることが分かりました。今回対策方法として、壁への吸音材取り付けと、天面から吊るような形での吸音材取り付けを行いました。壁への対策はオーソドックスな対策となっており、反響音を防ぐには取付られる範囲も広く効果も出やすいです。
また、反響している音域的には高音がメインであったことから、使用する材質はグラスウールとさせていただきました。湿気に弱く有効周波数帯も限られているグラスウールですが、機械騒音や中周波~低周波の対策でなければ有効な場合もございます。
天面に関しましては、既存の鉄骨から吊るようなイメージで取り付けを行いました。今回のスタジオは上に広いスタジオであったため、残響音が上に昇っていくいき溜まってしまうことも、下記画像の様に調査させていただきました。音源をビジュアル化しておりますが、上部が赤くなっているのが分かります。
いかがでしたでしょうか。今回は東京都にある、某収録スタジオでの反響音対策をご紹介させていただきました。弊社では測定から対策のご提案、実際の対策も施工工事込みにて一貫対応が可能です。少しでも気になる方はまずはご気軽にお問い合わせください。