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株式会社静科

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    2022-03-27

    段ボール製吸音ブース~手軽に屋内の環境改善

    皆さんこんにちは、ソリューション事業部のIです。先日弊社がある神奈川県では雪が降りました。使わないだろうと思って納戸にしまった電気ストーブ、引っ張り出してきてしまいました。今週末からは雪が降るほど寒くはならなそうですが、朝はまだまだ冷え込みますので皆様もくれぐれも体調にはお気を付けください。

    余談はここまでにして、今回は試作段階ではありますが、「段ボール製吸音ブース」についてご紹介させていただきます。

    アルミではなくダンボール製

    弊社はアルミ素材の防音パネルを主に、工業向けの騒音対策を行うことが多いです。工業用ですから、何トンもあるプレス機の打ち付ける音や金属の研磨音など幅広い騒音に対応できる防音パネルを製造・販売しております。素材がアルミのため、他社製品や鉄板を組み合わせた複合材より、軽量かつ薄型ではありますが、ダンボールなどの紙に比べると当然重さはあります。

    一般住宅やオフィスで使うとなると、中々すぐに導入できるものではありません。理由は費用と使用用途です。オフィスでWEBミーティングをする際に使用したい、ちょっと電話をする時に入りたい、自宅でリモートワークをする際に使用したいなどと言った使用用途ですと、100万円近くご費用を掛けることは難しい場合がほとんどです。もちろん、アルミ素材のパネル「一人静タイプA」を使用してオフィスに防音ブースを製作した事例もございますが、一般家庭となると簡単には導入まで至りません。

    上記でも使用用途に触れましたが、下記のようなご意見をお客様よりいただくことが特に多いです。

    • リモートワークで使用したい
    • WEBミーティングをするときだけ個室に入りたい
    • 電話をするときだけ使用したい
    • 集中する空間が欲しい
    • 自宅の部屋の中でスペースを分けたい
    • 子供の受験勉強用に簡易的な部屋が欲しい

    このようにしっかり防音というよりも、少しの間使いたい方や、部屋の中で大きな音を出すわけではなく、遮音性はそこまで必要ない印象を受けました。そこでとあるメーカー様が、段ボール製防音ブースの吸音性能をご相談いただき、弊社の吸音材を使用した製品開発がスタート致しました。

    段ボール吸音ブースの特徴

    • サイズ:幅934×奥行900×高さ2000㎜
    • 構造:内部にハニカム+発泡樹脂を有孔ボード内側に取り付け強化紙で仕上げ
    1. 軽量、簡易的であることを追求した仕様
    2. 強化段ボールで構成されているため軽量なのに頑丈である
    3. 段ボールブース内で話すことの環境改善に使用できる
    4. 組み立て式なので誰でも簡単に組み立てができる
    5. ブース内側に吸音効果があるため、中での反響音を抑え話しやすくなり、かつ外に聞こえにくい環境を作り出すことが出来る
    6. 照明・コンセント2口・USB1口付きで利便性が高い

    以上のような特徴を持っています。実際に先日行われた展示会で披露させていただき様々な声をいただきました。

    関連ページ:【2022/3/16~18】工場設備・備品展@東京ビックサイト~展示会レポート

    このブースサイズは床面が900㎜角程度のため、もっと広い方が良いというご意見や、逆にこのくらいのサイズがちょうど良いといったご意見もいただけました。また、性能に関しても数多くご意見をいただき、吸音効果がより必要ということも分かりました。この段ボール製吸音ブースはまだ試作段階であり、課題はたくさんあります。

    今後より使いやすいように改善を重ねていきますので、ぜひ楽しみになさってください。