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株式会社静科

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    テレワーク用防音ブースの試作品の製作

    皆さんこんにちは。製造部のHです。現在勉強している環境計量士の試験が近づいて参りました。法規科目で覚えることが多く、非常に苦労していますが、残り数週間がんばりぬきたいと思います。

    さて、本日ご紹介しますのは「テレワーク用防音ブース」です。テレワークの際の声などでお悩みの方がいましたら、是非一度お読みください。

    Shizuka Stillness Panel SDMを用いて防音室を作製

    弊社では随時新製品の開発が進められており、そのなかで「簡単に組み立てることが出来る防音室が作れないか」と言う意見が出ました。以前より防音室は作れないかと言うご相談も頂いていたため、今回試作をし、先日行われたInterBEEにて展示致しました。

    今回試作するにあたって、注意した点が3つあります。

    • 少人数で組み立てられる軽い素材であること
    • 意匠性があること
    • 組立の際の部材が増えすぎない事

    軽い素材であり意匠性を満たす製品として、弊社に「Shizuka Stillness Panel SDM」がございます。こちらは名前にあるように金属を使っていない製品です。一人静タイプAと基本構造は同じなのですが、吸音のアルミメッシュ材の代わりに布、遮音のアルミ材の代わりに、塩ビの板を使った製品となります。

    アルミを使っていない為非常に軽く、一人静タイプAは1m×2mで約16kgなのに対し、SDMは約10kgとなっています。布のカラーも4色から選ぶことができ、落ち着いた空間を作り出せますので、今回はSDMを用いて防音室を作製しました。

    組み立てが楽になるように部材を減らす工夫

    部材が増えすぎない様にするために、今回は貫通穴とインサートを入れることで対応致しました。弊社のアルミ製品で防音室を作る際には、基本的に支柱となる枠を用いて組み立てられるようにします。しかし、支柱となる枠を使うと部材が増えてしまいます。

    そこで今回は、パネルに羽になるように角パイプを取り付け、角パイプに空いた貫通穴とインサートを用いて組み立てられるようにしました。支柱用の枠が無い分部材が減り、組立も楽になりました。組立は2人で約1時間ほどで完成しました。

    最上部の写真が実際に作成した防音室になります。内部はおよそ1畳ほどとなっており、天井にライトと換気用のファンが取り付いています。扉には中が見えるように窓を取り付けており、マグネットで扉を密閉できるようにしています。

    こちらの製品はまだ試作段階で改良点もございます。展示会で実際に頂いた声をもとに改良し、製品化に向けて進めて行きます。