海外工場のダクトの騒音対策~既存のサイレンサーに低周波対応パネル『一人静タイプL』を取付け
みなさんこんにちは。製造部のHです。先日久しぶりにカラオケに行ってきました。緊急事態宣言中は行かないようにしていたので、久々に大声を出してストレス発散できました。声を出しすぎて喉を痛めてしまったので、風邪には気をつけようと思います。
さて、本日ご紹介するのは「大型ダクト用サイレンサー」です。ダクトからの騒音でお悩みの方がいましたら、是非一度お読みください。
既存のサイレンサーにパネル取付を提案
今回ご相談くださったのは、とある商社の方でした。「海外にある工場のダクト音がひどいため、対策したい。」とのことでした。今回ご相談くださったダクトにはもともとサイレンサーが付いていましたが、サイレンサーの効果が薄い為対策が必要となったそうです。
国内であれば、実際に現地にお伺いし、採寸をして仕様を決めていきます。しかし今回相談頂いたダクトは海外の為、現地に伺って採寸をし、パネルを取り付ける事が難しい状況でした。そこで今回は既存のサイレンサーを送って頂き、それに弊社のパネルを取り付ける方法を提案致しました。最上部の写真が実際に取り付けた写真です。
低周波音に適した『一人静タイプL』を採用
今回は「一人静タイプL」を使用致しました。一人静タイプLは、弊社の製品の中でも低音に特化した防音パネルとなっています。今回のダクトからの騒音は、低い音との事でしたので、一人静タイプLを選定致しました。
一般的な防音材ですと、低音の対策をすることは難しいとされています。その理由として、低音は高音と比べてエネルギーが大きいということが挙げられます。和太鼓の演奏を聴く際に、空気が揺れる感覚があります。低い音は空気の振動が激しくなるため、吸収が難しくなってしまいます。
一人静タイプLは、一人静タイプAの厚さを増やし、石膏ボードを挟んだ仕様となっています。重量が増していますので、低い音の振動に強くなり、より低音に適した種類となっています。
今回パネルを取り付ける際に一つ難点がございました。サイレンサーの内側が錆びついていたことです。今回はサイレンサーの内側に接着剤で取り付ける工法で行いました。その際に錆が付いていると接着が弱くなってしまい、はがれてしまう恐れがありました。
そこで弊社で錆び取りから行うことにしました。しばらく屋外に設置していたらしく非常に頑固な錆汚れでしたが、サンダーという工具を使い接着剤を付けれるところまで錆を取ることができました。
弊社では様々な状況に応じて、対策の提案を致します。ダクト以外でも、騒音でお悩みの方がいましたら是非一度弊社にお問い合わせ下さい。