共同住宅の屋外室外機の騒音対策~近隣住宅の採光に配慮した4面体防音壁を製作
みなさんこんにちは、製造部のYです。最近自分の誕生日があったのですが、誕生日直近まで覚えてなく連絡をもらった際に思い出すことがありました。一人暮らしを始めてから自分で祝うことがなかったので忘れてしまっていたのですが、来年からは普段食べない良いものを買ったりして祝おうかなと思います。余談はここまでにして。今回は「屋外室外機用防音壁」をご紹介したいと思います。
「一人静タイプA」を用いた4面体の防音壁をご提案
今回ご相談を頂いた内容は、共同住宅を新築する際に屋外室外機の場所が近隣の住宅に近い為、稼働音の防音対策を施したい、また騒音規制値を守りたいということで、弊社にお問い合わせを頂きました。室外機は背面にファンが付いており、その部分から稼働音が響きます。
本案件では、防音パネル「一人静タイプA」を用いて4面体の防音壁をご提案・製作させていただきました。騒音対策としては前面も壁で覆ってしまい囲う形のほうが良いのですが、排熱により熱がこもってしまい機械に支障をもたらす可能性があります。また、稼働音は室外機の背面からということもありますので、背面側に防音壁を立てるだけでも十分な防音効果が得ることが出来ます。その為今回は、1面を開放することにより熱対策を行わせて頂きました。防音パネル「一人静」は耐水性のある製品ですので、屋外での使用も問題ありません。
製作にあたり本案件では、現場にお伺いして現場採寸と設置まで対応させて頂きました。事前の現場採寸により配管位置や周りとの状況の確認を行いましたので、それぞれの位置に合わせてパネルの切り欠き加工を行い、既存配管の位置を変更させることなくパネルの設置を行う事ができました。
近隣住宅に配慮し採光を妨げない形に
また室外機の設置場所が近隣住宅に近い為、採光に配慮する必要があることが分かりました。室外機の後ろ側が住宅であり、平屋根にしてしまうと防音壁が高くなってしまい採光を防いでしまう恐れがあった為、本案件の防音壁天井は角度を設けることで、採光を極力妨げない状態となっております。防音壁の高さは約1.7mとなっており、風の影響によりパネルが揺れますので、コンクリート基礎にアンカー打ちを行いパネルの固定を行うことにより、風への対策も行いました。
今回の防音壁は幅2.5m x奥行き0.6mx高さ1.7mのサイズとなっています。施工は2名で行わせて頂きましたが、半日で設置が完了致しました。パネルの重量が1枚約10kg程度となっておりますので、大人二人で持てば余裕で持つことができる重さとなっていますので重機を必要としません。
今回は屋外室外機用防音壁をご紹介させていただきました。弊社はどのような仕様にしようか迷っている場合にも、現場状況や騒音対象物に合わせたご提案をさせていただいております。騒音対策のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください