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株式会社静科

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    個人宅のエアコン用室外機の騒音対策~開口の高さ調節可能な防音ボックスを製作

    こんにちは、製造部Iです。

    先日、久しぶりに外食をしました。外食といってもラーメンなのですが、やはりお家で食べるカップ麺とは比較にならない美味しさですね。コロナが落ち着いたら、もっと遠出をして美味しいものを食べに行きたいと思いますが、いつ頃になるでしょうか。

    さて、本日は個人のお客様向けに制作した「開口の高さ調節可能な室外機用防音ボックス」をご紹介したいと思います。

    個人宅向けの室外機用防音ボックス

    今回は、屋外に設置してある室外機を防音パネルで囲いたいというご要望でした。パネルは専用の枠材同士を繋ぎ、ビスどめしていく仕様ですので特別な施工は必要なく、個人のお客様でも簡単に設置することができます。

    静科の防音ボックスは基本的に受注生産ですが、設置の際の手助けとして簡易的な組立手順書をお作りすることができます。こちらの案件でも実際に工場内で仮組みした際の写真を元に、組立ての手順書を制作致しました。

    開口部高さが0,50,100,150mmで段階的に調節可能

    お客様のご要望で、上部に開口部を設けたいとのことでした。開口をつけることは換気ができるというメリットに繋がりますが、もちろん音が漏れてしまうというデメリットもございます。そこで開口部の高さを調節できるようにすることで、音漏れと換気のバランスを取れるように致しました。下記写真のように、完全に閉じた状態に加え、開口高さ50mm,100mm,150mmで固定ができる形に制作しました。

    もともとパネルに使用している一人静シリーズには遮音効果だけでなく吸音効果が備わっているため、回り込みによる音漏れの影響は通常の防音材より少ないのですが、この調節によって音が気になるときは完全に閉じてしまい、熱溜まりや換気が気になる場合は最大開口にするという臨機応変な対応が可能となりました。

    社内測定にはなりますが、設置前と設置後で比較したところ、完全閉口時に約15dB~18dB、150mm開口時でも10dB前後の低減効果となりました。もちろん騒音源の種類や測定場所等の条件によって結果は変わりますが、半減以下の体感効果を得ることができました。

    室外機は個人のお客様、法人のお客様ともに非常に問い合わせの多い騒音源となります。環境に応じて対策提案も変わってきますので、是非過去記事も合わせてご覧になってみてください。

    関連リンク:室外機施工実績記事一覧

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    開口部閉じた状態