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株式会社静科

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    食品工場の屋外チラーの騒音対策@埼玉県~防音壁囲いでフラットでは無い地面にも対応

    こんにちは、ソリューション事業部のHです。

    最近はレコード集めにハマっており、休みの日には近場の中古ショップに足を運んでおります。針を落として曲が流流れる心地よさや、紙ジャケットをプレーヤーに立てかけながら聞く事でレコードならではの楽しみ方が味わえます。プレーヤーも安い物だと1万円程で買えてしまうので非常におすすめです。

    さて、今回は某食品工場様の屋外チラーを対策した事例となります。

    ご近所への配慮の為『防音壁設置』を実施

    今回ご相談を頂きましたのは、埼玉県にある某食品工場様からでした。実際に騒音でクレームが来ている訳ではございませんでしたが、屋外チラーの騒音が近隣に住んでいる方に迷惑になっている可能性があるので何とかしたいという内容でした。万が一クレームが来てしまいますと、工場によっては稼働を停止しなければならない状況にもなりかねませんので、今回のように事前の対策を行うことは非常に大切です。

    防音方法としましては、チラーを防音壁でコの字で囲う対策を行いました。下記の画像でも分かる様に、壁と天井以外の3面をコの字の形状で囲い、正面は勿論の事、左右にも音の回り込みが発生しないような対策となりました。天井に関しましては、塞いでしまいますと、空気の排出が出来なくなってしまいますので、正面上部のパネルを手前に傾け、なるべく音の回り込みが起きないように工夫しました。また、メンテナンス時の為に人が出入りできる片開扉を設けております。

    低減値としましては-15dBという結果となりました。チラーの騒音は低周波騒音がメインとなっており、音が低減しにくい部類に入りますが、-15dBというと一般的には音が半減以上の静かさになる感覚と言われておりますので、お客様にも大変喜んで頂けました。

    地面がフラットではない場所への施工

    今回チラーの設置されていた場所は、地面の基礎コンクリートがフラットにはなっておらず、少々角度がついており傾いておりました。このまま防音壁を設置してしまいますと防音壁は傾いてしまい、最悪の場合転倒してしまう恐れもございます。それでは危険ですので、まずはフラットな防音壁土台を製作・設置しました。土台はコンクリートブロックの上に鉄骨を敷き、傾き以外に強度的にも丈夫な土台となりました。また、下記画像のように内側に支えの柱を立てております。これにより台風や強風が来ても強度的に保てるような設計となりました。

    防音パネルの設置は、2メートルスパンに鉄骨を設け、鉄骨にボルト締めしていく工法となります。弊社の防音パネルは非常に扱いやすく、初めて取り扱う工務店さんからも「設置方法が簡単でパネルも重くないから助かる!」とのお声も日々頂いております。(防音パネルの重さは一人静タイプAで8kg/㎡程です)

    いかがでしたでしょうか。今回は某食品工場のチラー騒音対策をご紹介致しました。弊社ではOEMでの防音BOXや破砕機・粉砕機等の騒音対策も行っております。まずはご気軽にお問い合わせください。

    施工前
    施工後
    コンクリートブロックと鉄骨
    支えの柱