Loading...

株式会社静科

ARTICLE

記事詳細

    2021-06-09

    クリーンルーム内の破砕機の騒音対策~接着工法で施工費削減・工期短縮

    こんにちは、製造部のIです。

    先月の半ば頃から工場外の屋根に鳥が巣を作り雛を育てていたのですが、今週出社すると巣から丸々居なくなっていました。まだ一ヶ月くらいしか経っていないと思うのですが、早くも巣立っていったようです。人間と比較すると物凄い成長スピードだ…、なんて考えていると、今度は別の種類の鳥が反対側の屋根に巣を作ったようです。どうやら当社の工場は、鳥たちにとって大人気の物件のようです。

    さて、本日は工場内の粉砕機騒音対策として『一人静』の接着施工を行いましたのでご紹介したいと思います。

    工場内の破砕機の騒音対策

    今回は、愛知県にある工場様より労働安全衛生、作業環境改善として、工場内の破砕機の防音対策のご相談を承りました。

    破砕機は文字通り物体を粉々に砕く機械のことをいいます。当然、物体を砕くときにはそれなりの騒音が出るため、敷地境界の住宅や周囲で作業する作業員に影響し問題となることがあります。

    破砕機・粉砕機に関してはご相談の件数、対策事例ともに非常に豊富なので、よろしければ過去の記事も併せてご覧ください。

    関連リンク:粉砕機施工実績記事一覧

    部屋内の壁面に防音材を接着施工

    通常、粉砕機などの大型の機械類を防音対策する際には、機械を全面囲ってしまって音を封じ込めるように対策することが一般的です。

    しかし、今回はお客様より「作業性を落とさずに対策したい」とのご要望がございましたので、壁面に防音材(吸音材)を接着施工する方法をご提案させて頂きました。パネルを直接囲うよりかは遮音効果は下がりますが、パネル自体に吸音性の高い製品を使用しているため、反射音が大きく低減され、隣接する部屋への騒音を低減することができます。

    壁への取付けは強力な接着剤とテープを併用して行いました。一度設置を行うと取り外しが難しいというデメリットはあるものの、施工費の削減と工期の短縮が可能という大きなメリットがあり、特に取り外す予定がないのであれば有用な施工方法となります。

    発塵しない防音材でクリーンルーム内の吸音

    また、今回設置個所がクリーンルーム内だったこともあり、パネルには『一人静タイプZ』を選定致しました。

    グラスウールなどの従来の吸音材は発塵性があるため、クリーンルーム内ではアルミの板などで囲って使う必要がありました。当然、表面がただの反射する素材となるので吸音性を発揮することはできません。

    その点、タイプZはパネルに特殊なフィルムを巻いた構造になっているため発塵性が非常に低く、クリーンルームや食品工場内への導入実績が豊富な防音・吸音パネルになります。

    参考記事:クリーンルーム内の吸音に最適~発塵しない防音材「一人静タイプZ」

    クリーンルーム内の防音対策・施工には特別なノウハウも必要となりますので、もしご相談がございましたら、お問い合わせフォームやお電話にてお気軽ご相談ください。