工場内大型粉砕機の騒音対策@埼玉県〜第一管理区分の騒音レベルに低減
こんにちは、ソリューション事業部のHです。
今回は大型粉砕機の施工事例をご紹介致します。
高さ5mに及ぶ防音BOXを施工
今回は埼玉県の某工場にございます、大型粉砕機の騒音対策になります。こちらの工場では粉砕させた材料を使用しなければならない為、工場を可動させるにあたり、無くてはならない機械ということでしたが、粉砕機可動時の騒音は100dBを超え、従業員の方への配慮で今回対策に至りました。
粉砕機の高さは4.5m程あり、防音BOXの高さは5mとなりました。施工方法としましては、既存の鉄骨を強度とし、新たに防音パネルを支える為の鉄骨を建て、その鉄骨に防音パネルを取り付ける内容です。
防音BOX仕様としましては、片開き扉の取付や可視化用窓の取付、さらには換気口の取付を行いました。防音効果を持たせるのは勿論ですが、作業性を損なわないようにするのも大切なことです。お客様指定寸法での扉や窓の配置を行うことにより、ご希望通りの防音BOXを作製させて頂きます。
使用した防音パネルは「一人静タイプAプレミア」
今回も事前に現場確認を行い、測定器による音響測定を行わせて頂きました。測定結果として、騒音周波数帯は中高周波帯でした。通常であれば『一人静タイプA』(中高周波帯向けパネル)を選定させていただきますが、今回は100dBを超えている騒音レベルの為、上記製品にプラスして遮音性能を上げた『一人静タイプAプレミア』を使用しております。
現場確認及び音響測定を行い、より適切な防音パネルの選定をさせて頂いおります。
工場における管理区分について
今回対策前の数値は100dB以上ございましたが、対策後は85dB以下となりました。基本的に工場では85dB以上を超えてしまいますと、何らかの対策(耳栓をしての作業やイヤーマフの装着)をしなければならないとされております。この基準は管理区分という名称で制定されており、今回で言うと、元々第三管理区分だったのが第一管理区分まで下がりましたので、対策を行わなくとも作業することが可能となります。
- 第一管理区分 85dB未満 (作業環境の継続維持)
- 第二管理区分 85dB以上90dB未満 (標識での明示、必要に応じ保護具着用)
- 第三管理区分 90dB以上(標識での明示、作業環境改善、保護具着用)
上記カッコ内は区分ごとに行わなければならない対策等です。
いかがでしょうか。今回は大型粉砕機の施行事例や、管理区分についてご紹介させて頂きました。弊社ではOEMでの防音ボックス作製やクリーンルームでの騒音対策、幼稚園等の防音工事等も行っております。まずはご気軽にお問い合わせ下さい!