自動車関連メーカー様へ納入した耐水性防音ボックスを組立画像と共にご紹介
こんにちは、製造部Iです。
先日、久しぶりに家の部屋の大掛かりな掃除をしました。なにごとも始めるまで腰が重いタイプなのでなかなか手がつけられていませんでしたが、いざ始めてしまうと最後まで集中して掃除できました。ホコリがなくなってすっきりしましたし、空気も綺麗になった気がします。また、見つからなかったゲーム機の充電機が出てきたりと、有意義な休日となりました。
さて、本日の記事では自動車関連メーカー様へ納入した「耐水仕様防音ボックス」をご紹介いたします。
耐水性防音パネル「一人静タイプZ」
静科の防音パネル「一人静タイプZ」は吸音面に特殊なフィルムを巻いた新しい構造体の防音パネルです。
タイプZは構造上発塵性が非常に低くできており(細かい塵が空気中に発生しにくい)、クリーンルームや食品関連工場などの空気を綺麗に保つ必要があるような場所で活躍しています。
また、フィルムを通して空気は行き来しますが、塵や水分などの大きな分子は通さないので、音は吸収して水分はシャットアウトすることが可能です。
水が浸透しにくいことは、パネルの耐久性向上にも寄与します。グラスウールやウレタンなどの吸音材と違い、一人静シリーズは耐水性にも優れるため、長期的な使用でも性能が落ちにくいのも大きなメリットです。
防音ボックスの仕様、効果
今回制作した防音ボックスの仕様は以下のようになります。
- 4面体防音ボックス
- ビスで組立、解体が可能
- パネルに「一人静タイプZ」を使用
- 背面に開口部を設けて配線や機械の干渉避け
- アイボルトを天面につけることで箱ごと吊り上げ下げ可
今回の防音ボックスは、エアーブロワーの水切り音対策として導入頂きました。エアーブロワーの空気で水が飛び散るため、耐水性のあるタイプZがパネルに選定されました。
以前も似たような形状でアイボルトを取り付けた事例がありましたが、今回はさらに強度を出すためにステンレス板金をつけることで吊り上げ点の強化を行いました。
ボックスの防音効果ですが、社内実験にはなりますが平均的に10~15dBの低減が得られました。体感的には半分から3分の1くらいになるイメージになります。実験時は開口部そのままの状態で測定しましたが、遮音プレートなどの隙間埋め材で穴埋めすれば更に高い効果が得られそうです。
ボックスの組立ての様子
普段の記事では完成写真のみの掲載が多く設置途中の写真があまりないので、今回は特別に多めに写真を撮ってみました。このようにパネル同士を枠材ごとビス留めすることで固定が可能になります。