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株式会社静科

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    騒音源可視化カメラを導入~騒音源や反響音をビジュアル化

     こんにちは、ソリューション事業部の植木です。

    最近は革製品の御手入れにはまっております。コロナ前は新宿3丁目(ピカデリー付近)で靴磨きをしてくれるおじいさんがいて、近くに寄ったときにはいつもお願いをしておりました。コロナの影響で新宿に行くことができなくなりましたが、コロナの影響が少なくなりましたまたお会いしたいものです。

    さて、今回は、新しく導入をしました「騒音源可視化カメラ」のご紹介を致します。

    騒音源可視化カメラ導入前の騒音測定

    騒音測定は、7年ほど前から「環境計量士」を交えながら皆様の現場に伺い、騒音問題に携わっております。環境計量士の知識や経験値を基に、現状の騒音の分析を行い、対策までの方法を策定しておりました。

    関連ページ:音響測定(騒音調査等)

    測定のみであれば、他社でも同様に行っておりますが、具体的な対策まで提示ができるのは数社しかない、という点でお客様に評価をいただいております。

    ただし、測定はピンポイントで騒音源を測るのではなく、その空間や一定の規模の機械を測るという形になりますので、大きな機械の場合にはどの位置から音が出ているか?という疑問に中々回答ができておりませんでした。そのため、測定するにあたっては事前に機器の特徴や、音の発生する時間の確認など、事前の情報確認・整理など、ご相談者様にも様々ご協力をいただいておりました。

    今までわかりにくかった「反響音」もビジュアル化

    今回導入した「騒音源可視化カメラ」は音をビジュアル化できる機器になるため、発生源の特定がより行いやすくなります。また、その場での騒音源発生を確認できるだけでなく、録画ができるため後日詳細に分析をかけることができます。ビジュアル化の利点は、誰にでも「わかりやすい」事です。

    機械騒音の難点は、熟練した機械の使用者でもどこから発生しているのかわかりにくく、また、測定者もすべての機械の性質を理解しているわけではありません。その点、ビジュアル化で一番騒音が出ている部分が赤くなれば、その付近の機器や動力への対策が可能となります。

    また、今までわかりにくかった「反響音」もこの可視化カメラでイメージがつきやすくなります。写真は施工前後の可視化状況です。対策前は発生源となる中央部分が赤くなっておりますが、対策後(パーテーションいて騒音源を囲う)には、騒音源となる中央部分は無色となり、反響音により周辺が青くなっております。騒音レベルは測定器にて測定を行いましたが、89dbが74dbと約15db程度の低減ができました。

    施工前
    中央の騒音源が赤くなっております
    対策後
    対策後は周囲の方が大きいことが分かります。

    対象の音源の近くに壁や天井などがある場合、この壁・天井に騒音源が当たり反響音として増幅するときがあります。対策をする上では、機器全体を囲った方が良いのですが、熱や使用上囲えない場合に反響音が影響していると、対策の効果が薄くなることがあります。反響音の場合には、発生源以外にも音が発生していることになりますので、騒音源周囲にも波紋のように色が出ます。

    当社では、貸し出しパネルもございますので、実際の現場で防音パネルを設置していただき騒音源可視化カメラを使用していただければ、反響音の有無も確認できます。今回の騒音源可視化カメラでより皆様に具体的な防音対策の提案ができるようになりました、ご相談があれば「お問い合わせ」よりご連絡をお待ちしております。