冷凍機の騒音対策~放熱パネル使用の防音ボックスで熱籠りを解消
みなさんこんにちは。製造部のHです。最近日の入りが遅くなってきましたね。気温も暖かくなってきて過ごしやすくなって嬉しい限りです。
さて、本日ご紹介しますのは「冷凍機用防音ボックス」です。冷凍機の騒音でお悩みの方がいましたら是非一度お読みください。
大学研究室内にある冷凍機の騒音対策
今回ご相談くださったのはとある大学の方でした。研究室にある冷凍機の騒音が酷く、学内に響いてしまうため騒音対策をご検討されたそうです。しかし、冷凍機の騒音対策にはある難点がございました。冷凍機が熱を発生しやすい機械だということです。
防音する際に一番効果的な方法は周りを全て囲むやりかたですが、周りを全て囲ってしまうと空気の逃げ道がなくなり、熱が逃げられなくなってしまいます。防音対象が熱を発生しやすい機械ですと内部の温度がどんどん上昇し、機械がオーバーヒートを起こしてしまいます。
熱を逃がしやすいパネルでボックスを作成
熱を逃がすための対策として、排気用の開口を設けるといった方法があります。確かにオーバーヒートは防げますが、開口部から音も一緒に逃げてしまいますので防音効果は落ちてしまいます。このように、熱と音のどちらにも対策することは難しくなっています。
こういった問題の際に弊社の製品が活躍致します。弊社の製品に「一人静タイプD」と言うものがございます。こちらの製品は一人静タイプAを熱に対応できるように改良したものになります。一人静タイプAは中の芯材がペーパーで出来ているのですが、一人静タイプDはアルミで出来ています。
アルミなので熱伝導性が良く、外側に熱を逃がしやすい仕様となっています。実際にどのくらいの差があるのか実験を行いました。一人静タイプAと一人静タイプDで作ったボックスを2つ用意して、それぞれの内部に白熱灯を入れて内部温度を測るといったものです。
結果は一人静タイプAの方は内部温度が約100℃になったのに対して、一人静タイプDの方は内部温度が約85℃となりました。比べてみますと約15℃の差が出ており、効果の違いがはっきりとわかります。
最上部にある写真が実際に作成した防音ボックスとなります。流石にパネルの放熱効果だけでは熱を逃がしきれないので、今回はファンを付けて排熱を強化致しました。ファンからの音漏れが気になる方にはオプションとしてサイレンサーを取り付けております。
弊社の製品は防音について様々な状況に対応することが可能です。騒音でお悩みでしたら是非一度お問い合わせ下さい。