防音壁に庇(ひさし)を取付けて音の回り込みを軽減~室外機など屋外の騒音源に有効
こんにちは、製造部Iです。
先日埼玉に行った際に埼玉名物と噂の肉汁うどんを食べてきました。埼玉出身の友人によると、県民の間ではそこまで有名ではないとのことですが、テレビなどで取り上げられる機会も増えているので最近流行りだしたものなのかもしれません。
さて、本日の記事では「庇(ひさし)付き防音壁」についてご紹介をしたいと思います。
庇(ひさし)とは
庇とは一般的には、家などの外壁の窓や出入り口などのすぐ上についている小さな屋根のことをいいます。夏場は熱い日差しを遮り、冬には暖かい日差しをとり入れてくれます。また、開口部を雨から守ることができ、梅雨などに窓を開け放しても庇でブロックされるの中まで濡れることはありません。
今回ご紹介する防音壁用の庇は上述の役割だけでなく、吸音・遮音の観点からも効果的な枠割を果たすことができます。
音は壁を回り込んで伝わる
防音壁は、外部から内部に入る音を防いだり内部の音が外に漏れるのを防ぐために設ける壁のことです。防音壁を建てると音が低減するのは想像できると思いますが、完璧に聞こえなくなる事はありません。
例えば高速道路で考えた場合、壁があるので外から中の車の様子は見えませんが、走行音は塀の上を廻り込んで聞こえてきます。この音の回り込みのことを「音の回折」と呼びます。
この音の回折を防ぐのに効果的なのが今回ご紹介する「庇(ひさし)付き防音壁」です。
庇で音の回折を軽減
上記写真のように、防音壁の上部に返しのようにパネルを設置することで庇とし、音の回折を軽減することができます。
防音壁だけでなく、庇自身も吸音・遮音性能のある防音パネル「一人静シリーズ」を使用しているので、より高い効果を発揮できます。
斜めに設置することにより生じる隙間はアルミの板で埋めることで音の抜けを更に防ぐことができます。
このような設置方法は室外機など、屋外にある騒音源から周囲への対策をする際に有効です。実際に室外機用に設置した際の画像が下記ブログに載っているので、合わせてご覧になってみてください。
- 過去記事① 「室外機の防音対策~低周波吸音用「一人静タイプL」を選定@東京」
- 過去記事② 「大型室外機音の騒音対策@千葉~低周波騒音を防音壁で約10㏈低減」