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株式会社静科

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    2020-12-09

    シロッコファン式送風機の騒音対策~防音ボックス&遮音壁で約20dB低減

    こんにちは、製造部のIです。

    先日のプロ野球のトライアウトに元阪神、日本ハムの新庄選手が参加したそうです。引退してから14年、なんと48歳での現役復帰挑戦です。最終打席ではチャンスの場面でタイムリーヒットを打つ活躍もあり、48歳にしてなおその千両役者ぶりは衰えていないようでびっくりしました。年齢だけ考えると難しい部分もあるとは思いますが、プロ野球ファンとしては来シーズンユニフォームを着てプレーする姿を見てみたい、と思ってしまいます。

    さて、本日の記事では過去に制作した「シロッコファン式送風機用の防音ボックス」をご紹介致します。

    シロッコファン式送風機の騒音問題

    工場の建物外壁沿いに設置してあるシロッコファン式の送風機(ブロワー)の騒音が問題となっている、というお客様から防音対策のご相談を頂きました。

    送風機から発せられる騒音が敷地境界線で基準を越えているため、音を低減したいとのことでした。敷地境界線とはその名の通り敷地の境界となるラインで、自身の敷地と他者の敷地の境界線のことを言います。地域の区分や時間帯によりこの敷地境界での音の限界値が決まっており、それを越えてしまうと規制の対象となってしまうのです。

    防音ボックス+遮音壁の設置で音を低減

    通常、こういったブロワーやモーターなどの機械はむき出しのまま使うことが多いです。設置場所に気をつければ距離減衰によって音をケアすることができますが、設置の後から騒音問題に気づいた場合や、どうしてもその場所から動かすことができない場合はそうもいきません。

    そういったケースでも、今回のように防音ボックスで機械を囲ったり防音壁を設置することで機械を動かさずに後からの防音対策が可能です。今回の対策ではより高い効果を得るため、ボックスと壁の両方の対策を組合わせての設置を行いました。

    設置前→設置後で約20dBの低減

    施工の前後で騒音測定を行うことで、実際にどのくらい音が下がったのか、はっきりとデータを得ることができます。

    測定結果によると施工前に67dB出ていた音が施工後48dBとなり、防音ボックスの設置により19dBの低減が実現しました。この時の暗騒音(送風機が駆動していない時の周囲の音)が45dBでしたので、「送風機の音がまったく気にならないレベルまで下がった」と言っても差し支えないでしょう。

    このように、静科では音の問題に関して、騒音測定から施工までを一貫してお任せ頂けます。何か騒音に関するお悩みがございましたら、お問い合わせフォームや電話にてお気軽にご相談ください。

    対策後の様子