工場内の排気ダクトの騒音対策~ダクトの一部を防音パネルに変えて騒音を低減
こんにちは!ソリューション事業部の登川です!
今回は工場の排気ダクト内から発生する騒音を対策した事例をご紹介させていただきます。
ダクト内の騒音対策
今回の騒音は排気ダクトの出口からの音ではなく、ダクト途中で直角に曲がっている部分に空気がぶつかって騒音が発生しておりました。体感では、出口から出る音よりも、ダクト内の音の方が大きく聞こえました。
騒音源は低い音で、騒音測定をしてみると500㎐周辺の中高周波でしたので、今回のパネルは「一人静タイプA」を選定しました。
弊社で排気ダクトの対策を行う場合、通常は排気口の先にダクト形状のサイレンサーの取り付けで防音対策を行っておりますが、今回は排気口の音よりもダクト内の音の方が大きかったので、風がぶつかって音が鳴っている部分を弊社の防音パネルにしました。
約10㏈の低減で周囲の音と同程度に
設置前は約70dbでしたが、設置後は約58dbに低減できました。施工前は近くにいると、ダクトの音が目立ったいましたが、施工後は周りの音で目立たなくなっていました。
ダクト対策はサイレンサーが主な対策方法ですが、弊社の場合、防音パネルを用いながらサイレンサー以外の防音対策も可能でございます。
一人静の防音パネルは丸ノコでカットが可能
今回の対策では、ダクト自体を防音パネルで低減するという珍しい案件でした。さらに、今回は直線ではなく、90度に角度を付けるために、パネルを斜めにカットして角度を付けるなど、加工のしやすい静科ならではの対策でした。
弊社の防音パネルは丸ノコでカットが容易に可能なので、特殊な形での加工も可能です。防音対策を行いたいが、配管等があり、現場合わせではないと難しいような案件も、一人静は現場ですぐに加工することが可能です。
ダクトの対策で注意したいポイント
今回のダクトでは必要なかったのですが、排気音対策が難しいのが、排気とともに出される油や薬品対策です。油や薬品は排気音対策で使用する吸音材を劣化させる可能性があり、風量が多い場合は吸音材がつぶされる可能性があります。
特に多くのダクト騒音対策で使用されるサイレンサーの場合、最初は使用ができていても、状況によっては劣化してしまうケースもあります。劣化した状態の吸音材では音を低減させることが難しいので取り換える必要がございます。
吸音材を使用せず、サイレンサーの径を変えることで、特定の周波数を低減させる方法もありますので、使用状況を確認しながらのサイレンサー選定が必要です。
ダクト排気音の防音対策は勿論、低周波でのお悩みの方もお気軽にご相談くださいませ!