TBSさんの録音スタジオ見学
本日「夢の扉+」でお世話になりました、TBSさんの録音スタジオに伺いました。目的といたしましては、昨年放映された後の報告と、録音スタジオの防音設備を拝見するためです。
TV局の録音スタジオは撮影技術もさることながら、編集やナレーションの収録で防音室(音の侵入・漏れを防ぐ部屋)や無響室(音が響かない部屋)が必要になります。写真室内は映像編集の部屋で、音漏れや振動対策がしっかりしている部屋でした。
上写真もガラス窓が30cmほど離れて設置してあり、音漏れがありません。
床はコンクリート上に空間をあけ、2重床構造にして振動を防いでおります。天井も角度をつけ音の反射を考えておりました。また、暖房器具の音が目立たないように消音器(排気しながら音を軽減する設備)を設置して万全な設備でした。
ナレーションの方が収録する部屋は、ちょうど室内に別内容の映像が写っているため、写真はこの部分までですが、室内は無響室に近い構造です。壁・天井が吸音構造になっており音の響きがなく、外からの音の侵入もない録音には最適な空間です。
一つ気が付きましたが、しっかりした防音構造でも設備は日常品を使用しております(下写真のラックや椅子、テーブルなど)。
つまり、内部の設計を無響室に近い設計をしても、導入設備により音が反射する可能性があります。
ここに弊社製品の活用が見いだせるのではないかと思います。既製品では吸音をするために柔らかかったり、強度がないためラックや机は作れません。しかし弊社パネルを用いれば室内の吸音性能をあげる製品も可能です。
下写真は以前プリンター機械の騒音対策用に組み立てました。プリンターのような重量のある機材でも十分に耐えられます。
日用品を防音仕様にするにはまだまだ可能性が低いかもしれませんが、既製品では対応できなかった部分に今後も挑戦して行きたいと思います。