展示会御礼~吸音と遮音の違いについて
2月6日~8日にて開催の「テクニカルショウヨコハマ2013」盛況にて展示させていただきました。初日は悪天候を予想されていたにもかかわらず、お越しいただきました皆様に感謝申し上げます。
今回の展示会では、工場や社内環境を良くしたいというお客様が多かったので、改めて「吸音」と「遮音」の違いについて御説明させていただきました。
一見するとどちらも同じ意味のように思えますが、「吸音」は入射(吸収)した音のエネルギーを多孔質(穴がいっぱい空いて、連なっている素材)の中で熱エネルギーに変わり減衰すること、「遮音」は質量(重量、面密度のある素材)で音を遮ることを言います。
効果としては「吸音」することで音の反響を防ぎ、「遮音」することで音漏れや音の浸入を防ぎます。
遮音材はコンクリートや鉄板、吸音材はウレタンやグラスウールを目にすると思います。
室内の反響を防ぎたい場合は吸音材を使用し、遮音材のみを使用すると音の逃げ場がなくなり逆効果になります。機械室や工場の対策には室内に吸音材を取り付け、遮音材を外側に取り付けることで環境の改善が可能です。
さらにここに「制振材」(振動を軽減する素材)を取り付けるとよりベストです。
吸音・遮音・制振 この3つの素材を組み合わせることでほぼ全ての騒音対策に役立てます。逆に欠けているとベストな防音とは言えません。
現在静科では吸音・遮音商品のご案内は可能ですが、制振はまだまだ研究が必要な段階です。
パネル1枚に全ての機能が実現できるように研究開発を進めてまいります。