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株式会社静科

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    2020-03-25

    工場内の集塵装置用防音ボックス

    製造部Iです。

    コロナウイルスの影響で休校になっていた学校ですが、原則として全ての学校が再開されるという方針が定まったとの報道がありました。一方、休校解除の影響により、市民の間で解禁ム―ドが広まってしまうのではないか、という懸念点も同時に出てきているそうです。人々の行動がいつも通りに戻ってしまうと、アメリカや欧州諸国のように爆発的に感染者が増えてしまう可能性が高まります。

    正直なところ、各国で不要不急の外出禁止という報道が相次ぐ中、ワイドショーで桜の見どころを紹介している日本って大丈夫なのかな、と感じている自分がいます。パニックになる必要はありませんが、警戒心は常に保ったまま行動していきたいところです。

    さて、本日の記事では「集塵装置用防音ボックス」をご紹介したいと思います。

    工場内の集塵装置の防音

    集塵(しゅうじん)装置とは文字通り「塵(ちり)を集める機械」のことで、固定式の掃除機のようなものをイメージして頂けると分かり易いかと思います。

    家庭用掃除機の音を想像して貰うと分かると思いますが、空気を吸い込む力というのはとても甚大な騒音を発します。工場内に設置するような馬力のある機械ならなおさらです。

    今回は、この集塵装置を防音するため、防音パネルを組み合わせて防音ボックスを製作しました。

    防音ボックス概要

    製作した防音ボックスの仕様は以下のようになります。

    ・パネルには「一人静タイプA」を使用
    ・上から機械に被せることで音を遮断する5面体仕様
    ・天井に排気用の開口部
    ・開口部から音が漏れにくいよう、サイレンサーを設置
    ・ドライバーとビスでパネルの分解、組立が可能

    大きさはおよそ600×800×1000mmくらいのものになりますが、パネルの重量的には男性二人で十分持ち上げられるサイズ感です。

    防音効果について、社内測定になりますが、箱のあるなしで10~15dBの差が出る結果となりました。dB(デシベル)についてピンとこない方向けに説明致しますと、一般的に10dB下がると体感で約半分に感じると言われております。したがって10~15dBの音の低減では、体感で1/2~1/3になったように聞こえます。

    集塵機という機械の性質上、上部に開口を設けておりますが、密閉度を更に増すとより高い防音効果が望めます。過去記事「防音BOXの性能紹介動画を公開~音の目安を目で確認できます」では、完全密閉の防音ボックスの効果を動画にて体験することができます。合せてご覧になってみてください。