太鼓の音響測定~「SHIZUKA Stillness Panel」にて実験
前回とは別の案件で、太鼓の測定及びに「SHIZUKA Stillness Panel(厚さ 66mm)」で囲った場合の音測定を行いました。今回はご依頼者が弊社工場にお越しいただきましたので、反響しやすい工場内ではなく、屋外にて実験を行いました。
まずは、太鼓より1m離れ 1mの高さに測定器をセットし屋外にて測定をしました。
次に、SHIZUKA Stillness panelを簡易的に組み立て、右記部屋の様な構造にして、中で太鼓を打っていただきます。測定器は、同じように室内太鼓より1m離れた地点にセットしました。
なお、今回は簡易実験の為、部屋はドアなし。5面をパネルで囲い、ガムテープで固定しております。
測定結果
詳細は下表の通りです。
HZ (周波数) | 80 | 100 | 125 | 160 | 200 | 250 | 315 | 500 | 1000 | 2000 | 4000 |
太鼓 縦打ち | 65.1 | 75.9 | 97.3 | 93.6 | 88.2 | 84.8 | 92 | 89.9 | 89.7 | 83.7 | 73 |
太鼓 横打ち | 66.6 | 87.5 | 92.3 | 90.0 | 84.3 | 81.8 | 85 | 83.5 | 82.3 | 76.8 | 65.4 |
パネル内 | 56.1 | 63 | 66.4 | 68.3 | 61.5 | 61.3 | 62.2 | 59.2 | 59.3 | 57.6 | 43.4 |
暗騒音 | 29.9 | 31.2 | 32.6 | 35 | 36 | 37.4 | 40.8 | 43.4 | 44.1 | 43.2 | 39.7 |
太鼓音は125HZ~ 大きく音量が発生していることがわかります。また、この部分においても約25~30dbの低減が確認できました。仮に室内で行った場合は、室内ではたたいていることがわかりますが、コンクリートの部屋などでに設置して頂ければ、屋外に漏れにくい(遮音性能40dbと仮定して)と思います。
叩き方でも音量が変わるようですので、より本格的な施工を加え確認してまいりたいと思います(今回は規則的に叩いてみました)。
※「太鼓 縦打ち」は太鼓を縦に設置して、上部から打ちます。「太鼓 横打ち」は太鼓を横に設置して、側面から打ちます。
※「パネル内」は5面にして囲いました。なお、一部開放部分があります。
※「暗騒音」は太鼓を打っていない時の平常音になります。