工場の大型機械の騒音対策~壁に防音パネルを取り付け内外の騒音を改善
こんにちは!ソリューション事業部の登川です!
最近は1日中気温が高い日があったり、もの凄く寒い日があったりと気温も忙しい日が続いていますね。そろそろコートを買わなくてはいけないのですが、外出する日が少なく、買う機会を逃しています。雪が本格的に降る前には購入します。
今回は既存の工場壁に防音パネルを取り付けた施工事例をご紹介をさせていただきます。
工場内外の騒音環境の改善
工場で発生する機械音が近隣に聞えてしまうとのことで、対策をおこないました。工場の壁が薄いため、機械音が直接壁を透過してしまい、周りに聞こえているのが原因でした。
機械が非常に大きいため、機械自体を囲うことが困難なこともありましたので、今回は工場壁に低音吸音パネル『一人静タイプL』を取り付けることを提案いたしました。また、工場の外だけでなく工場内の反響音も低減でき、現場で働く従業員の方にも騒音対策が可能なので、近隣の方だけではなく、従業員の方の環境も改善できます。
防音パネルを壁に取り付ける方法
壁に防音パネルを取り付ける方法はいくつかありますか、工場壁の構造によって相性があります。
例えば、中高音域吸音パネルのタイプAを壁に取り付けるのであれば、㎡当たり8kgなのでマグネットや強力な粘着テープ(あくまでも一例です)での取り付けも検討できます。
低音吸音パネルの『一人静タイプL』は㎡当たり15kgあり、上記方法が厳しい可能性があるため、パネル越しに穴をあけ壁にボルト止めする方法で対応が可能っです。
賃貸や壁を傷つけたくない場合は、マグネット方式、長期間設置や安全性を高める場合はボルト止めがおススメです。
取り付け作業は現場の状況に併せて柔軟に対応
今回は、既存の工場壁に防音パネルを取り付けましたが、直接工場壁に取り付けるのではなく、工場の建物を支える鋼材に防音パネルを取り付けました。
というのも、工場壁がスレート(鉄の波板1.5㎜程度)のため、壁に直接つけてしまうとボルト穴から音が漏れてしまう可能性があります。また、移転やメンテナンスなどでパネルを外そうとする場合も壁の穴が大きくなる懸念がありました。
工場梁が強度を持っていたので、梁を補強しつつパネルを取り付けることで穴あけやメンテナンスの問題をクリアしました。取り付け自体は事前に壁の採寸を行い、弊社工場で加工した上で現場に納品し取り付けを行いました。
現場によっては複雑な機械の配線やでっぱりがあるため、この部分は現場での切り欠きを行い隙間がないように合わせました。現場合わせの為、隙間が生じることもありますが、その場合はコーキング材などで隙間を埋めます。
隙間からの音漏れは面積から見たらわずかでも、意外に軽視できません。結果として、吸音パネル取り付け後で約15db程度の低減ができました。
騒音対策前の騒音測定をおすすめします
弊社では騒音対策前に騒音測定を行い、騒音源に効果の高い防音パネルを選定させていただきます。工場内の防音対策は、基本不燃認定を取得していないと建築基準法や消防法に抵触してしまう恐れがあります。
当社では現場の確認を行ったうえで対策を検討しておりますので、騒音でお悩みがありましたら、まずは「お問い合わせ」よりご相談くださいませ。