「SHIZUKA Stillness Panel」でドラムの音響測定
本日、「SHIZUKA Stillness Panel」を用い、ドラム音の防音実験を行いました。前回の和太鼓に引き続き、色々な楽器で試しております。また、新商品ですので、測定結果も併せて掲載しようと思います。
使用パネルは66mmと33mmを組み合わせました。また、1m地点にてパネルがない状態とある状態で測定します。結果は以下の通りです。
※下記は30秒の測定を行い、平均値になります。
※HZ・・・周波数といい、音の音域を表します。数値が低いほど低音、高いほど高音を意味します。
※db・・・音量を表します。数値が大きいほど音量が大きい意味です。
状態 HZ | AP | 63 | 80 | 100 | 160 | 250 | 400 | 500 | 800 | 1000 | 2000 | 3150 | 4000 | 5000 |
パネルなし | 95 db | 66 | 70 | 72 | 71 | 76 | 80 | 84 | 88 | 84 | 81 | 80 | 83 | 80 |
パネル内部 | 70 db | 51 | 59 | 58 | 58 | 57 | 60 | 61 | 58 | 54 | 54 | 53 | 53 | 53 |
ドラムは組み合わせによりますが、低音~高音まで発生しております。大きくばらつきはありますが、パネル内では平均的に低下しております。今回、100HZ以下も掲載したのは、軽減しやすい高音と低音の具合をご覧いただきたいと思ったからです。なお、ドラムの最大音量は101db、パネル内の最大音量は77dbですので、25db程度の軽減をしていることがわかります。
このレベルですと、まだまだ音漏れが気になりますが、専用のワクを使用し(今回はガムテープで固定)、床面にもパネルを使用することで軽減が期待できます。また、和太鼓の時にも奏者に言われましたが、内部では非常にデッド状態(響きが無い)だそうです。奏者にとっては演奏しづらい場合がありますが、吸音効果は非常に高いようで、内部の反響は随時反射板(金属板など)を設置することで調整できます。
まだまだ、多くの意見を伺いながら商品開発に生かしていきたいと思います。