工場内のポンプの騒音対策~低周波騒音に適した防音材を使用した防音ボックス
皆さんこんにちは。製造部のHです。
実は先日、5年ぶりにインフルエンザにかかってしまいました。幸い2日ほどで熱は下がったのですが、連休が潰れてしまいました。時期は早いですが、かなり流行しているようなので皆さまお気を付けください。
さて、本日ご紹介いたしますのは「ポンプ用防音ボックス」です。「ポンプの近くで作業をしていると、ポンプの稼働音が気になる。」とご相談を頂くことがございます。こちらの記事を読まれている方の中にもいらっしゃるのではないでしょうか。
既存の防音カバーが機能していなかった
先日、とあるプラント関係の企業様よりご相談を承りました。ご相談内容は、上記のように、工場内のポンプ付近の作業の際に音が気になるといったものでした。現場で作業する方の事を考慮してのご相談でした。
今回ご相談頂いた企業様は、既に防音カバーを設置されていましたが、それでも弊社にご相談されました。その理由は、「使っていた防音カバーがポンプの音をあまり防音してくれない」というものです。
どういうことかと申しますと、ポンプの音の周波数に防音カバーが対応していなかったということです。防音材には得意とする周波数がありますが、お使いになられていた防音カバーは高音を得意とするものでした。
しかし、ポンプの音は低い音です。今回ご相談して頂いた企業様の防音カバーでは、拾いきれない周波数帯だったのです。それにより、防音対策をしているのに騒音がするといった事態が起こってしまったのです。
低音に対応できる防音材を適用
弊社にご相談頂いた理由として、「低音に対応できる防音材を取り扱っている」という点が挙げられます。低音に対応できる防音材というのは、国内でもほとんどありません。グラスウール等を使っての対策も可能ですが、非常に分厚くなってしまいます。
最上部の写真が、実際に取り付けた際の写真となっております。今回は、低音の防音対策ということで「一人静タイプL」を使用致しました。この一人静タイプLが低音に特化した防音材となっております。
写真を見ていただくと、手前の方に四角い出っ張りがあるのがわかります。こちらは排気口となっております。こちらはお客様のご要望でつけさせて頂きました。このように、オーダーメイドで製品を加工できるのも弊社の強みです。
ポンプの防音はその周波数域から、難しいものとされています。もしポンプの音でお悩みの方がいましたら、ぜひ一度お問い合わせください。