大型室外機の騒音対策~低周波用「一人静タイプL」で防音カバーを設置
製造部Iです。
ラグビーのワールドカップがいよいよ開幕しました。日本は開催国ということで、開幕戦はロシアとの試合でした。世界ランキングでは日本が格上でしたが、前半戦は初戦の緊張からか動きも固く、苦戦を強いられていました。後半に入ってようやく日本らしいスピードある攻撃が見られ、無事に勝利を収めることができましたね。
特に松島幸太朗選手の3トライには正直びっくりさせられました。W杯は今後11月までの長丁場になりますが、日本チームには是非行けるところまで行って欲しいと思います。
さて、本日のブログでは過去に設置を行った「大型室外機用防音カバー」についてご紹介したいと思います。
業務用エアコンなどに見られる大型室外機の騒音
業務用のエアコンは家庭用のものに比べ冷却暖房能力は高いものの、それに比例して室外機のサイズ・騒音も大きくなってきます。したがって、室外機を設置する場所や騒音の種類によっては近隣の方よりのクレームに繋がってしまいます。
また、日中は気にならない音も、静かな夜間になると途端に気になってくるものです。昼の間は周りの生活音や車両の走行音などによってマスキング現象が起きます。しかし、夜間は周囲も静かになるため、こういった大きな騒音を発する機械を稼働する際にはより注意が必要になります。
関連記事:マスキング現象~音に隠れる音のお話」
低音域に効果的な「一人静タイプL」にて防音ボックスを制作
本案件では室外機の騒音を事前に測定し、その周波数特性によってパネルを選定致しました。測定の結果、150~250Hz付近の音が特に出ておりましたので、低音域に効果的な「一人静タイプL」を使って防音カバーを設置する提案をさせて頂きました。防音効果はもちろん、屋外で使用できる、という点も今回の設置環境とマッチしています。
室外機のサイズが2mを越える大型なものなので、それを覆う為のパネルも3m近くなりますが、コンクリの基礎にオールアンカーをつけることで骨組みを作り、鋼材と組み合わせることで設置を行っていきます。測定、鋼材の施工、パネルの設置など含め、3~4日間で完工することができました。
防音ボックスを設置後の騒音は全体平均で15~20dBの低減
防音ボックスを設置した前後で騒音測定を行った結果、全体平均で15~20dBの低減が得られ、通常の防音対策では効果の得にくい150~250Hz帯でも10dB以上の低減効果を確認することができました。
このように、静科では防音対策だけでなく、施工前後の騒音測定も同時に行うことができます。何か音に関するお悩み・ご相談がござましたらお問い合わせフォームよりお申し付けください。