室外機用サイレンサーの施工~防音方法を工夫し低周波の特徴である「音の回り込み」を防ぐ
こんにちは、ソリューション事業部のHです。
今夏は猛暑で溶けるような気温が続きましたが、9月に入り少しは過ごしやすく丁度良い気温になってきましたね。
最近私は、新しくギター用のエフェクターを中古で購入したのですが、いざ購入したエフェクターを使ってギターを弾いてみると、ノイズの入った汚い音しか鳴らず、無駄な買い物をしてしまいました。皆様も中古品には十分気をつけて下さい!
さて、今回は神奈川県の老人ホームでの、室外機用防音サイレンサーの施工実績をご紹介いたします。
室外機用防音サイレンサーの施工
室外機といえば、「ゴーーーー」という低周波を想像していただけるかと思います。低周波は音の回り込みや振動が少ない為に吸音しづらい周波数帯ですが、防音方法を工夫すると、低周波でも吸音が可能となります!
上記画像をご覧頂きたいのですが、天井の防音パネルが斜めに固定されております。
室外機は空気を発する機器でもございますので、天井を塞ぎ密閉の状態で防音対策をしてしまうと、故障の原因にもなりかねません。
逆に、天井を開放して防音対策をしてしまうと「音の回り込み」がありますので、吸音効果は低いと考えられます。これは上記でご説明しました低周波の特徴である、「音の回り込み」を防ぐためにこのような形状で施工をさせていただいております。
実際に低減値としましては、55㏈から40㏈まで15㏈の低減に成功いたしました。
高周波が吸音しやすく、低周波が吸音しづらいのはなぜか?
低周波はその名の通り低い音域の周波数帯を表します。低周波は、高周波よりも音の回り込みが多く、更には振動が少ないのが特徴です。
逆に高周波は低周波に比べ、音の回り込みが少なく、振動が多い音域と言えます。その為高周波は低周波よりも吸音しやすく、低周波は高周波よりも吸音しづらい周波数帯となっております。
私は入社当初、高周波の方がキンキンとした音の為、吸音しづらい周波数帯かと思っていたのですが、高周波の方が吸音しやすいという事実には正直驚きでした。
低周波用防音パネルでの対策も可能でございます
弊社では低周波でお悩みのお客様向けに、「一人静タイプL」という低周波用防音パネルの生産・販売も行っております。
スタンダードな防音パネル「一人静タイプA」に比べ、発泡樹脂を2倍充填させており、特殊石膏ボードで遮音性能も向上している製品でございます。
詳しくは下記商品ページをご覧くださいませ。
いかがでしたでしょうか。
今回は低周波の特性についてと室外機用防音サイレンサーの施行実績についてご紹介致しました。
弊社では様々な防音方法で、お客様のお悩みを解決させていただきます。音でお悩みや相談等、ご気軽にお問い合わせください!