幼稚園・保育園用遮音壁~既存のコンクリート壁に吸音パネルを設置し吸音効果を付加
こんにちは、ソリューション事業部です。今回は保育園の遮音壁のご紹介を致します。
多種多様な働き方・生活に合わせた騒音対策・環境づくりを目指して
近年、子供の問題となっておりますが、各地域の条例では「騒音」に区分されないように制定がされております(東京都:環境確保条例における子供の声等に関する規制の見直し)。国・自治体としても安心して子育てに力が入れられるように待機児童の解消に動いておりますが、保育園を設置することに関しては周辺地域との理解が必要になります。
また、今は多種多様な働き方・生活がある以上、地域住民の声を条例等でないがしろにすることもできません(例えば、夜間勤務の仕事などであれば、昼間の音は安眠できにくい環境です)。以前に室内環境で音の低減ができることを記載(幼稚園の残響時間を測定し、適切な吸音材施工を提案)しましたが、今回は屋外での防音壁に関して紹介を致します。
屋外では遮音と吸音が可能な防音壁が有効です
ネットで検索すると防音壁でも様々ありますが、屋外で使用する場合は、遮音と吸音で構成された防音壁が有効です。遮音壁はその名の通り音を遮る効果がありますが、単独で使用すると音が反射してしまいます(例えばコンクリートやALCなど)。せっかく設置をした防音壁でも音が反響してしまっては余計に外に音が聞こえてしまいます。遮音壁に吸音効果を付加させることで、音の反射を軽減し、外に響く音を緩和させます。
今回ご相談をいただいたお客様も、既存の防音対策としてコンクリート壁を立てられましたが、壁と壁の間から反響した音が聞こえてしまい、対策に苦慮されておりました。これ以上遮音性能を出すよりも、吸音効果を付加した方が防音壁としての性能を向上させることができるので、当社の吸音パネル「一人静タイプA」を既設コンクリート壁に取り付け反響音を軽減させました。
サイズ・重量・耐久性が設置やメンテナンスの負担を軽減
コンクリートに穴をあけ、吸音パネルに対しボルトを貫通させれば設置ができます。「一人静タイプA」は単体でも防音壁として使用できますが、屋外に設置することの大きなメリットは基礎工事の簡略化です。通常遮音・吸音の防音壁は厚さが90mm近く、重量も20kg/㎡近くあるため高さや幅を設けるには大掛かりな基礎工事が必要となります。「一人静タイプA」は従来パネルの1/3程度、重量も1/2程度の為、設置への負担も軽減できます。また、アルミ製なので、外観も長期的に維持できますのでメンテナンスの軽減にもつながります。
吸音パネルの設置施工だけでなく現場の確認や騒音測定・調査も行っておりますので、どのくらい音を軽減した方がいいのか、どのような対策をしていけばいいのか、などのご相談も受け付けております。何かございましたら「お問い合わせ」よりご相談くださいませ。