ブロアー及び排気口の騒音対策~吸音効果の高い防音壁を施工
こんにちは、ソリューション事業部です。今回はブロアー排気音の騒音対策をご紹介させていただきます。
排気口・吸気口がある機械の防音対策
ブロアーに限らず、機械に排気口や吸気口がついている場合は、機械のみの騒音対策だけでなく排気音含めた全体の対策が必要です。位置的に機械が下方部、排気口が上部にあるケースが多いので広範囲での対策検討となります。今回は一方向に対しての防音対策の為、騒音源に対し防音壁を設置しました。
コンクリートよりも薄くて軽い防音壁でも遮音効果を上げることが可能
写真のように、下方部のブロアー音と上部の排気音が問題となっておりましたが、吸音仕様にすることで音の回析を防ぐことができます。例えば、コンクリートの壁は遮音性能(音を遮断する性能)は高いのですが、吸音する性能がないため反射して音が響いて聞こえてしまいます。吸音構造にすることで、コンクリートよりも薄く、軽い防音壁でも遮音効果を上げることができます。
防音壁を設置計画の場合は遮音性能・吸音性能を検討
仮に、防音壁を設置計画をする場合は、騒音源の大きさや騒音源の距離を勘案し、遮音性能(透過損失)だけでなく、吸音性能(残響室法など)を検討する必要があります。音によっても高い音は反響しやすく防音壁の隙間から聞こえる特性があり、低音域は壁の厚さによって左右されます。当社の場合ですと中高音域の騒音であれば 薄型吸音パネル一人静タイプA 、低音域であれば低音吸音パネル一人静タイプLがおススメとなります。防音壁の効果としては10~15db程度を確保しております。
全方位に対して防音対策を行う場合
今回のケースで全方位に対して防音対策をとる場合は、ブロアーに防音BOX、排気口にサイレンサーを取り付け低減をさせる方法があります。防音BOXは上記のタイプA、Lをベースにしておりますので、防音壁のように吸音効果を持ちながら音対策ができます。防音BOXの効果としては15~20dbの低減を想定しております。また、機械の熱を逃がしやすいように放熱仕様吸音パネルタイプDに変更することも可能です。サイレンサーの場合も、ベースはタイプA、Lになります。
弊社製品はグラスウールを使用しておりません
一般的なサイレンサーはグラスウールを使用しますが、湿気や風圧に押されて経年劣化を起こす可能性があります。当社サイレンサーはハニカムという芯材の内部に吸音材を充填しておりますので、内部を通過する風圧に耐えやすく性能低下が起こりにくくなっておりま、取り換えやメンテナンスの手間を少なくし長期的に使用することが可能です。サイレンサー単体では長さにもよりますが、10~15db程度の低減を想定しております。
最適な騒音対策をご提案いたします
当社では騒音源や対策目的によってお客様に最適なご提案をさせていただきます。ご相談がございましたら「お問い合わせ」よりご連絡をお願い致します。