吸音パネル「一人静Esprit」を使用した小型防音ボックスの制作~遮音板と吸音材を組み合わせ
製造部②です。
日曜日は台風一過でとても気温が高かったですが、今日はそれなりに落ち着いている印象ですね。先週の暑さの反動からか、30度程度では動じないようになってしまいました。慣れとは怖いものです。
近頃Jリーグへの海外選手の入団がニュースになっていますが、イニエスタやトーレスが暑さに参って帰国してしまわないことを祈ります。
さて、今回は過去に吸音パネル「一人静Esprit」を利用して制作した小型の防音ボックスをご紹介したいと思います。
音を遮る素材「遮音材」
防音の一つの要素として、「遮音」という方法があります。遮音とはまさに音を遮ることをいい、防音ボックスなどは音を遮断して閉じ込めることで防音効果を得ることができます。今回の防音ボックスでも、アルミ板を遮音板としてボックスの外側(表面)に使用しております。
音を吸う素材「吸音材」
防音のもう一つの要素が「吸音」です。吸音は音を吸って跳ね返さないことをいいます。例えば、お風呂場などのとても音が反響しやすい空間では吸音がとても低い状態で、反対に無響室など音が非常に返りにくい環境は吸音がとても高い状態と言えます。今回の防音ボックスでは吸音材として「一人静Esprit」を内側(内面)に使用しております。
効果的な防音の為には「遮音」と「吸音」の両方が必要
上記に挙げた二つの効果「遮音」と「吸音」。この二つが組み合わさることで、効果的な防音対策を行うことができます。例えば、吸音材なしで表面のアルミ板だけでの対策とした場合、箱の内部で音が反響して増幅してしまうため、防音効果は大きく損なわれてしまいます。逆に遮音板なしで吸音材のみで対策とした場合、音の反響の影響は少なくなりますが、そもそも遮音性能がないため音が透過して聞こえてしまいます。
「一人静Esprit」で既存の防音対策に吸音性能を追加する
石膏版、ベニヤ板、アルミ板、鉄板など、遮音材にも様々なものがあります。これらの素材には遮音性能があるのでもちろん防音効果はあるのですが、これらに吸音材をプラスすることで更なる静音化へつなげることができます。吸音材「一人静Esprit」は、背面についている両面粘着テープを剥がして貼るだけで使用できるため、簡単に既存の防音対策に吸音性能を追加することができます。
過去にも、バンドソーなどの工作機械の内部に貼る、部屋の壁に取り付ける、ベニヤ板と組み合わせることで簡易的な2層防音材を制作するなど、様々な使用例があります。Espritに関する詳しい記事は過去にもたくさん書いておりますので是非参考にしてみてください。
リンク1「簡単貼り付け吸音材「一人静Esprit」で反響音を改善~一般家庭用、賃貸アパートにもご利用可能」
リンク2「室内用防音材『Esprit、Esprit Life』がおススメな理由~ルームチューニング材として活用」