床の衝撃音吸収に、転倒時の安全確保に。一人静Grand
夏の日差しにやられ、あと少しで溶けてしまいそうな製造3号です。毎年この時期あたりからこの夏を乗り越えられる気がしないと思い続けています。
久しぶりに一人静Grandについて書いてみようと思います。
一人静Grandは弊社唯一の床用防音材です。常々説明をしておりますが、音というのは2種類あり、空気を伝わる音と物を伝わる音です。一人静シリーズの大半を占める吸音材・吸遮音材は空気を伝わる音に有効です。物を伝わる音は音の振動や衝撃を和らげる必要があります。
例えば物を落とした時に床がフローリングのままとカーペットが敷いてあるのでは、下の階での音の聞こえ方が違います。このように振動音は直接干渉することで防音をおこなうことができます。
一人静Grandは、床に敷くことにより階下への歩行音や衝撃音を軽減できる製品です。軽衝撃と重衝撃の2種類に対応しています。軽衝撃はLL40相当、重衝撃はLH55相当の性能評価を受けています。さて、このLL-○○やLH-○○とはなんのことでしょうか。
LL-○○やLH‐○○は「L値」といい、上階の床で生じる音が下の階でどの程度に聞こえるのかの基準として決められている遮音等級のことです。床の伝わりにくさを表しており、床衝撃音の防音レベルです。このL値は数字が小さいほど、遮音性能がよいことを示しています。
ただし、L値は「JIS(日本工業規格)」にもとづく方法で測定したデータから実際の現場での遮音性能を推定したものです。現場の状態として、標準的な施工が行われた梁区画面積10~15㎡のRC版(コンクリート版厚み150mm)を想定しています。したがって、長大スパンの床版、貫通部をもつ床版あるいは柱、梁、壁などを通じて伝播する音の大きい建物など、条件によってバラツキが大きくなることが考えられます。
また、マンションの上階で発生した床衝撃音が下の階でどの程度に聞こえるかの基準として、「L等級」が設けられてます。上記写真を参考にして頂くと実際の生活での想定が可能となります。
生活実感と結びつけることで想定がしやすく便利なですが、ある条件の下で推定されている指標であり、実際の使用場所の想定条件と違うマンションでは性能は違ってきます。その製品を使用すれば同じ等級の空間が作ることが出来ると誤解されているのが現状です。
L値にも2種類あり「LL」と「LH」という数値があります。「LL」は軽量衝撃音に対しての数値で、スプーンなどの軽いものを落とした際に対応する数値です。比較的高い音が発生すると思われます。「LH」は重量衝撃音でどすんといった重たい低い音がそれにあたるかと思います。
「LL-40」というのは軽量な音に対しての評価になり、試験上では高音を発する衝撃音はほとんど聞こえないという評価になります。
また聞こえにくい低い音を表す数値では「LH-55」という性能ですが、あまり気にならないという評価が得られるかと思います。
もちろんすべての場所が同じ環境ではないので一概に同じ性能が出るとは言えませんが、遮音シートやカーペットを敷くことでより高い性能を得ることが出来るのではないでしょうか。
また、一人静Grandを敷くことで転倒した際の安全対策としても使用できます。下記データは「G値」といい、人の転倒時等、物体が受ける衝撃の大きさを表す数値です。数値が小さいほど良い性能とされています。畳よりも性能が高いため、子供が遊んでいる部屋にも最適です。「子供の足音の防音+子供の怪我などへの配慮・安全対策」これを同時におこなえる優れものです。ご興味ございましたらお問い合わせください。
一人静Grand サイズ 50センチ角 厚さ16mm 重さ350g※施工面積によってLL値LH値は変わる可能性がございます。