工事現場の騒音対策データ~コンクリートカッター、ショベルカー、ランマーなどの工作機械
製造部②号です。
いよいよロシアワールドカップの開幕が近づいてきました。西野ジャパン初陣となるガーナ戦が明日30日、日産スタジアムにて行われます。結果は本番で出してもらうとして、まずは期待できる内容のゲームをして貰いたいです。個人的には誕生日が同じである本田選手に頑張って欲しいですね。
さて、本日は「工事現場の防音事例」についてご紹介したいと思います。工事現場の騒音にも様々な種類があります。今回はコンクリートカッター、ショベルカー、ランマーの防音事例についてお話致します。防音パネル「一人静タイプA」を防音壁として設置し、パネルの有無によりどれだけ音が減衰したのかを測定しました。
コンクリートカッター(道路切断機)の防音事例
コンクリートカッターは、コンクリートやアスファルトを切断するための工事機械です。 舗装路、ビルや橋りょうなどの鉄筋コンクリート構造物の切断作業や、道路でのスリップ防止や雨水の排水用溝入作業に使用します。
下記のグラフは、コンクリートカッター稼働時のパネルの有無による音量を表しております。全体的に10dB程度の軽減、また一番音が出ている周波数帯で15dBほどの低減効果が得られています。一般的に10dB下がると体感効果は半分くらいになると言われております。工事のうるさい音が半分くらいになると想像すると、かなり効果があるとイメージできるではないでしょうか。
ショベルカーの防音事例
ご存知、工事現場などでよくみかけるショベルカー。原動機と走行装置を有する機械で土砂などを掘削または整地する際に使われる車型の掘削機です。今回の事例では比較的小型のショベルカーの防音効果を測定しています。
グラフのように広範囲で15~20dBの騒音低減が見られます。体感でいうと1/2から1/4の効果が得られ、とても効果的であるとの結果となりました。
ランマーの防音事例
ランマーは、 単気筒エンジンの爆発力を利用し、その反力で機械本体をはね上げるとともに落下時の衝撃力で締固めを行う機械です。 管工事や道路の舗装面の部分的な掘削など局所的な箇所で使用されます。
グラフを見ると、広範囲で15dB程の低減が得られることがわかります。ランマーは音源が低い位置にあるため、回り込みによる影響が少なく、比較的防音しやすい機械にはなりますが、吸音性能の高い一人静パネルを使用することでより良い防音効果を得ることができます。
人間が最も不快と感じる周波数帯は2000~4000Hzと言われております。今回のデータの赤い部分がその帯域にあたり、データをみてもその防音効果の恩恵を十分に受けていると言えます。また、一人静シリーズは吸音性能が高く回り込みや反射の影響も少ないので、その点でも防音壁としての利用価値があると言えます。
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