音の減衰の種類から見る騒音対策~それぞれの減衰効果の組み合わせを活用
製造部②です。
先日、厚木に新店舗がオープンした”いきなりステーキ”に初めて行ってきました。赤身のステーキをがっつり食べられ、かなり満足でした。食べた肉の量に応じてポイントカードのランクが上がり、特典を受けられるというシステムのようなので、何回か通ってチャレンジしてみたいと思います。
さて、本日は「音の減衰の種類から見る騒音対策」について少しお話したいと思います。
音の減衰について
音には、音の大きさ(音圧)、音の高さ(周波数)、音色(波形)の3つの要素があり、その組み合わせにより、違いを認識することができます。中でも音圧は音の大きさを表すもので、騒音対策をする際はこの値(dB=デシベル)を減衰させることが目標となります。
減衰の種類について
一口に音の減衰と言っても、様々な種類があります。それぞれの減衰効果を組み合わせることで、効果的な防音対策を得ることができます。
①距離による減衰
音源からの距離が遠ければ遠いほど音は小さくなりますよね?その現象が「距離減衰」です。工場内にある騒音源を隣家に対して騒音対策したい場合、設置場所を敷地境界から遠ざけ「距離減衰」を得ることで騒音を解決できる可能性があります。
②障害物による減衰
塀や建物のような障害物があると音は小さくなります。特に周波数の高い音の場合の減衰量は大きくなります。「防音壁」を設置することはまさにこの現象を利用した騒音対策です。ただし音には壁を回り込んで伝わるという性質(回折)があるので、壁の高さには注意する必要があります。
③温度や気象による減衰
地上の温度が高い場合に音は上方に屈折し、逆に低いときは下方に屈折し、遠くまで伝わります。夜や冬のほうが普段は聞こえない音(遠くの音)が聞こえやすいと言われるのはこのためです。この現象を騒音対策に活かすのはなかなか難しいですが、覚えておいて損はない効果です。
④遮音・吸音材料による減衰
いわゆる「防音材」と呼ばれる材料による減衰です。遮音とは音を遮り透過させない力、吸音とは音を反射させずに吸収する力を表します。この二つの要素を組み合わせることで、効果的な防音対策が可能となります。
弊社の防音パネル「一人静シリーズ」は一つのパネルで遮音と吸音を同時に行うことができるため、薄型軽量でありながら高い減衰効果を得ることができます。他にも空気による減衰、地面による減衰など様々な減衰効果が存在します。これらの現象を組み合せて利用することで、騒音は効果的に対策することができます。
関連ページ:製品&サービス(一人静シリーズ)
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