3Dプリンターの騒音対策~動作確認が可能な窓付き防音ボックスで対応
製造部②です。本日の記事では過去にも数回の納品機会のある「3Dプリンター用防音ボックス」をご紹介させて頂きます。
3Dプリンターとは?
3Dプリンターは3DCADや3DCGデータを元に立体物を造形する機器です。立体の精製はいくつかの手法によって行われますが、基本的にはスライスされた2次元の層を1枚ずつ積み重ねていくことによって立体モデルを製作することを目的とします。この薄い層を積み上げる積層方式を基本としながら、他にも、液状の樹脂に紫外線などを照射し少しずつ硬化させていく「光造形方式」、粉末の樹脂に接着剤を吹きつけていく「粉末固着方式」、熱で融解した樹脂を少しずつ積み重ねていく「FDM方式」など、様々な手法があります。
3Dプリンターの用途
・建築分野 / 建物の模型を短期間で忠実に再現可能で、完成品のイメージがつきやすい
・航空宇宙分野 / 地球から離れた場所で補給がすぐに出来ない時にも簡単な修理部品を作って対応することが出来るように
・製造分野 / 視覚化による製品や部品などのデザイン検討、機能検証
・医療分野 / 補聴器やインプラントの形成に
上記以外にも製造業を中心になど幅広い分野で普及しております。
3Dプリンター用防音ボックスの仕様
稼働時の騒音軽減のため、防音パネル「一人静タイプD」をカット加工し、防音ボックスを作製致しました。まず目に入るのが、前面の開閉扉下部に取り付けた可視化用の窓です。密閉状態で騒音をシャットアウトしつつ、窓により内部を目視することができ、プリンタの動作確認を行うことが可能です。
その他の特徴としては、
・メンテナンス、機械操作用に前面片開きの扉
・熱対策に左右に吸気排気口+防音カバー(排気口には送風ファン付)
・配線通し用の配線ボックス
・振動抑制、自立用に底面にゴム脚付
などがあげられます。
ボックスの遮音効果ですが、社内での測定実験で86dBの騒音源が60dB前後まで低減と、25dB程の低減効果が得られました。これ救急車の音(80dB程度)が、通常の会話程度の音(60dB程度)になる以上の防音効果となります。
機械騒音には防音ボックス
騒音源となる機械は様々ありますが、機械の騒音対策には防音ボックスによる対策が効果的です。騒音に関する相談やお見積もり依頼はいつでも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。