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株式会社静科

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    工場内の機械音の騒音対策@岐阜県~工場内壁に低周波用吸遮音パネルを取付

    みなさんこんにちは、ソリューション事業部のTです。

    先日FIFAワールドカップの日本代表が初戦を迎えましたが、観戦できましたか?先制を許したものの、世界の強豪ドイツから後半に2点を取り大逆転勝利で歴史的な日となりました。来年は祝日になるでしょうね。私は野球派なので、来年3月のワールドベースボールクラシックが楽しみで仕方ありません。余談はここらへんしておいて、今回は、既存の工場壁に防音パネルを取り付けた事例のご紹介をさせていただきます。

    工場外への透過音を防ぎ工場内の反響音を吸音

    工場内で発生する機械音が、近隣住民への騒音となっているということで、防音対策のご依頼を頂きました。本工場の壁は薄いため、直接機械の騒音が透過してしまう問題点がありました。防音は騒音源をコンパクトに囲うことが最も効果的なのですが、騒音を発生させる機械が非常に大きい上に、機械4台が別々の位置にあるため、各機械自体を囲うことが困難でした。

    そのため、今回は工場壁に低周波向け吸音パネル「一人静 」を取り付けることを提案いたしました。工場内壁にパネルを付けて遮音性能を向上させる事で、工場の外への透過を防ぐだけでなく、工場内壁に反響する音を吸音し、工場内の騒音レベルも低減できますので、現場で働く従業員の方への騒音対策もでき、一石二鳥となります。

    施工方法~工場を支える鋼材に吸遮音パネルを取り付け

    壁に防音パネルを取り付ける方法はいくつかありますか、工場壁の構造によって相性があります。例えば、中高音域吸音向けパネルの「一人静 」を壁に取り付けるのであれば、平米当たり8kgのため、マグネットや強力な粘着テープ(あくまでも一例です)での取り付けも検討できます。

    関連ページ:マグネット付き防音パネルを製作~「吸音+遮音」の効果で音の透過を抑える

    今回使用した低音域向けの吸音パネル「一人静タイプL」は、平米当たり15kgあるため、上記の取り付け方法が厳しい可能性があります。そのためパネル越しに穴をあけ、壁にボルト止めする方法があります。賃貸や壁を傷つけたくない場合はマグネット方式、長期間設置や安全性を高める場合は、ボルト止めがおススメです。

    今回は直接工場内壁に取り付けるのではなく、工場を支える鋼材にパネルを取り付けました。

    吸遮音パネル施工前
    吸遮音パネル施工後
    工場を支える鋼材に吸遮音パネルを取り付け

    工場内壁がスレート(鉄の波板1.5㎜程度)であったため、壁に直接つけてしまうとボルト穴から音が漏れてしまう可能性があります。また、移転やメンテナンスなどでパネルを外そうとする場合も、壁に大きな穴が開いてしまう懸念がありました。

    工場梁が強度を持っていたので、梁を補強しつつパネルを取り付けることで、穴あけやメンテナンスの問題を乗り越えました。取り付け自体は事前に壁の採寸を行い、弊社工場で加工した上で、現場に納品し施工致しました。

    現場の状況に併せて柔軟にパネルを加工

    現場によっては複雑な機械の配線やでっぱりがあるため、その際は現場での切り欠きを行い隙間がないように合わせました。現場合わせの為、隙間が生じることもありますが、その場合はコーキング材などで隙間を埋めます。弊社パネルは加工が容易のため、現場加工で柔軟に対応出来ます。今回は結果として、吸音パネル取り付け前後で約15dB程度の低減ができました。住民の方からも、静かになったとのお声をいただきました。

    弊社では防音対策前に騒音測定を行い、騒音源に効果の高い防音パネルを選定させていただきます。工場内の防音対策は、基本不燃認定を取得していないと、建築基準法や消防法に抵触してしまう恐れがあります。当社では現場の確認を行ったうえで、対策を検討しておりますので、騒音でお悩みがありましたら「お問い合わせ」よりお気軽にご相談ください。